課題文型小論文は宝探し!要約文がスラスラ書ける3つのポイントを教えます!
- 小論文の要約問題が苦手
- 要約に時間がかかってしまう
- 要約文が長くなってしまう
この記事では、「要約問題のコツ」についてなるべく分かりやすく説明します。
要約付きの課題文型小論文を攻略したい人は、この記事で一緒に勉強していきましょう。
著者の主張を見つけよう
要約問題で減点されてしまうことが多いんです。
短時間で文章を要約する方法はありますか?
この記事を読んで「要約問題のコツ」を身に付ければ、簡単にできるようになりますよ。
要約問題は読解力が9割
小論文といえば、自分の意見を述べる「論述問題」を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。
しかし、課題文型小論文の場合は「要約問題」とセットで出題されることがよくあります。
なぜ要約問題も出題されるんですか?
読解力があるかどうかを判別するためです。
要約には文章力も必要ですが、課題文の内容をきちんと読み取れていなければ、見当違いの文章になってしまいますよね。
さらに「要約問題で減点される=課題文の内容を理解できていない」ということなので、論述問題にも悪影響を及ぼしてしまうわけです。
つまり、要約問題でつまずいてしまうと、小論文の点数が全体的に下がる原因になってしまいます。
要約問題3つのルール
ここまでの内容で、要約問題の重要性についてお分かりいただけたと思います。
では実際に課題文を要約するときには、どんなところに気を付けたらいいのでしょうか。
小論文で要約問題が出てきたら、以下3つのルールに注意して取り組んでいきましょう。
- 出題テーマを理解している
- 重要な部分を押さえている
- 文章が簡潔にまとまっている
文章を要約するためには、まずその内容をきちんと理解しておく必要があります。
その際に必要なのが、文章のなかで最も重要な部分を押さえておくことです。
課題文の著者が伝えたい部分が抜け落ちてしまうと、要約として成り立ちません。
注目すべきポイントがずれていたり、課題文の内容が伝わらなかった場合には、間違いなく減点対象になると思ってください。
そしてあとは、既定の文字数でまとめれば要約文の完成です。
要約文を作るには、余計な言葉をそぎ落とし、シンプルにまとめなくてはいけません。
「要約=課題文を正確に読み取る+簡潔にまとめる」
この公式を頭の片隅において、次のステップへ進みましょう。
3つのポイントを意識して課題文を読もう
次は、課題文を正確に読むためのポイントをお伝えします。
小論文の課題文は、ただ文字を追うだけでなく、丸で囲んだり線を引いたりしながら読み進めていきましょう。
現代文の問題を解くのと同じようなイメージですね。
読み進めるときに、以下3つのポイントに注目するだけで、課題文の理解度が一気に上がりますよ。
①キーワード
ひとつめは、課題文の中に隠されたキーワードです。
著者が伝えたいキーワードを見つけ出すことができれば、それをそのまま要約文に活用することができます。
課題文のキーワードを探すときに注目するポイントは「繰り返し使われている言葉」です。
「文章中に何度も出てくる=著者が伝えたいコト」なので、これは確実に拾えるようにしましょう。
また、同じ意味なのに違う言葉を使っていることもあるので、見逃さないように気を付けてください。
②逆説の接続詞
ふたつめは、「だが」「しかし」「ところが」など逆接の接続詞です。
実は逆説の接続詞のあとには、著者の主張が書かれていることが多いんです。
そこに気が付くことができれば、課題文のなかで伝えたいことが何なのかが見えてきます。
なかには接続詞を読み飛ばしてしまう人もいるので、注意して読むようにしましょう。
③具体例
三つめは、具体例に引っかからないということです。
具体例は著者の主張(伝えたいコト)に説得力を持たせるために使われます。
つまり重要なのは具体例の前の部分で、具体例そのものは要約文に必要ないということです。
これを拾ってしまうと既定の文字数に収めることが難しくなりますので、引っかからないように気を付けましょう。
要約文で減点されない3つの方法
課題文の内容が見えてきたら、つぎは文章にまとめていきます。
あれこれ書きすぎると字数制限をオーバーしてしまうし、反対に少なすぎても減点の対象になってしまいます。
そして「なんとなく書き始めて時間がなくなってしまう」というのが、実は高校生に多い失敗談でもあるんです。
確実に点数を取るためにも、減点されない書き方を身に付けてしまいましょう。
①箇条書きから始める
上で述べたとおり、要約問題を解くときに初めから文章を書こうとして失敗する高校生が大勢います。
それを避けるためにも、まずは重要だと思うポイントを箇条書きでメモしてみましょう。
そして箇条書きの文章をつなげながら、冗長表現や不要な言葉を省き、文字数を調整していきます。
そうすることで、タイムロスをなくし論述問題に時間をかけることができますよ。
②キーワードを必ず入れる
課題文から見つけ出したキーワードは、要約文のなかに必ず盛り込んでください。
「キーワード=最重要ポイント」ですから、これが抜けてしまうと要約になりません。
また、あれこれ書かず最も重要だと思うものひとつに絞るようにしましょう。
③自分の意見は書かない
要約問題が苦手な高校生に多いのが、つい自分の意見を書いてしまうということです。
要約で求められるのは、課題文の内容を簡潔にまとめるということです。
そこに自分の意見は不要ですし、自分の言葉で表現する必要もありません。
むしろ減点の対象となりますので、課題文の中に書かれていること以外は書かないようにしましょう。
要約問題の練習で気を付けたいこと
小論文の要約問題は、正しいやり方で練習すれば必ず書けるようになります。
この記事をご覧のあなたには最短で上達して欲しいので、要約問題の練習で気を付けて欲しいことを3つお伝えしますね。
①文字数の感覚を身に付けよう
まずひとつめは、文字数の感覚を身に付けることです。
要約問題は、課題文型小論文の一部として論述問題と合わせて出題されます。
そして、どの大学も論述問題の比重が大きい傾向にあるので、なるべくそちらに時間を使いたいですよね。
つまり小論文を有利に進めるためには、要約問題をいかに短時間で解くかがカギとなります。
そう考えると、要約文を何度も書き直している時間はありません。
少しでも効率よくするために、「なんとなくこのくらいだな」という文字数感覚を身に付けておくと、要約問題をスムーズに解くことができます。
本の内容を章ごとにまとめてみる、新聞記事を要約してみるなど、文字数を決めて練習してみましょう。
映画や読書が好きなひとはレビューを書いてみるのもいいですね。
②段落分けをなくそう
ふたつめは、段落分けはしなくて良いということです。
あなたも、小論文を書くときには必ず段落分けをするように教わっていると思います。
しかし、要約問題においては段落分けや改行をする必要はありません。
改行によって空欄ができると、その分使える文字数が減ってしまいますし、要約問題はそもそも文字数が少なめに設定されているので、段落分けをしなくても問題ないのです。
ただし、設問のなかに段落分けの指示があった場合はそれに従うようにしましょう。
めったにないですが、500文字以上の場合は読みやすさ重視で段落分けをしても構いません。
③本文の切り貼りはやめよう
三つめは、課題文の切り貼りにならないようにすることです。
たまに「課題文の内容をまとめる=文章を抜き出してつなげる」と勘違いしている人がいるのですが、そのやり方では不自然な文章になってしまいます。
要約は「要点を簡潔にまとめる」ことですので、重要な部分はしっかり押さえつつ、スッキリとした文章になるよう心掛けましょう。
要約問題のコツまとめ
「要約問題のコツ」について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。
小論文の要約問題は、簡単なように見えて厄介な問題です。
ここでしっかり点数を取るためにも、お伝えしたポイントを身に付けてくださいね。
<課題文を読むときのポイント>
①キーワードを見つける
②逆説の接続詞を探す
③具体例に引っかからない
<文章にまとめるときのポイント>
①箇条書きで書き出す
②キーワードを必ず入れる
③自分の意見は書かない
<要約問題の練習で気を付けること>
①文字数の感覚を身に付ける
②段落分けを考えない
③本文の切り貼りはしない
小論文は、とにかく何度も書くことが上達へのいちばんの近道です。
この記事を参考にして、繰り返し対策してみてくださいね。
何度も見返すことができるように、ブックマークをおすすめします!