【説明が苦手な高校生へ】論理的な文章3つの特徴とカンタンに書けるコツ教えます!
- そもそも小論文が苦手
- 作文みたいだとよく言われる
- 文章の説得力を上げたい
この記事では、「論理的な文章の書き方」についてなるべく分かりやすく説明します。
説明する文章を書くのが苦手だという高校生は、この記事で一緒に勉強していきましょう。
小論文は「論理的」が大前提
論理的な文章を書くのが苦手です。
小論文の説得力を上げるにはどうしたら良いですか?
この記事を読んで「論理的な文章の書き方」を身に付ければ、スラスラ書けるようになりますよ。
そもそも論理的な文章とは?
今この記事をご覧のあなたは、説明する文章を書くのが苦手なのではないでしょうか。
そこで質問です。以下のような文章を書いていませんか?
- 作文のような文章
- 関係のない具体例
- 体験談を述べているだけ
- 途中から論点がズレている
- 説明が不足している
- なぜその結論になったか分からない
思い当たることがある人は、論理的な文章を書けていない証拠なので要注意です。
このまま小論文の練習を続けても、入試本番で合格点を取ることが難しいかもしれません。
せっかく書いた小論文が点数に繋がらないのは悔しいですよね?
そうならないためにも、この記事で論理的な文章の書き方を身に付けてしまいましょう。
みんなが理解できる文章を書こう
ところでショウくん、論理的な文章とはどんな文章か説明できますか?
すみません。忘れてしまいました・・・
論理的な文章とは、誰が読んでも理解できる客観的な文章のことをいいます。
小論文は、自分の意見を読み手に納得させる文章なので、まさに論理的な文章の代表だといえます。
一方、小説やエッセイでは「あのセリフに感動した」「あのシーンが印象的だった」など、それぞれ感想が違いますよね。
小説のように、筆者の気持ちが強く反映された主観的な文章は、読む人によって解釈が変わってしまいます。
小論文では論理性が求められるので、主観的な文章では減点されてしまうというわけです。
小論文は客観的で説得力のある文章を書く、ということを覚えておいてください。
論理的な文章3つの特徴
ここからは、論理的な文章の書き方について説明していきます。
論理的な文章にはいくつか特徴がありますが、説明が苦手な高校生はそれをスルーしていることが多いです。
そして、知らないうちに「読みにくい→説明になっていない→理解されない」という負のループに陥っています。
でも安心してください。これからお伝えするポイントを意識すれば、論理的な文章を書くことができますよ。
この記事では、ポイントを3つに絞って説明していきますね。
<論理的な文章の3つの特徴>
①自分の主張が明確
②説得力がある
③内容が整理されている
①自分の主張が明確
まずひとつめは、自分の主張(意見)がはっきりしているということです。
もし、あなたの主張があいまいな状態で小論文を書いたとします。
そんな文章を読む人は、話の主旨が分からないまま読み進めることになりますよね。
これは、ゴールが分からないまま歩き続けているようなものです。
探り探り読み進めていくことになるので、頭のなかに常に「?」が浮かんでいる状態だと思ってください。
どうでしょう。そんな状態で文章の内容を理解するのは難しいですよね。
自分の主張がはっきりしているということは、これから何について説明するのかが分かりやすいということです。
ですから、書き始めの段階で自分の主張(意見)を明確にしておきましょう。
②説得力がある
ふたつめは、文章に説得力があるということです。
誰が読んでも納得できる、つまり説得力が高いということは、小論文に欠かせない条件です。
では、小論文が得意な高校生は説得力を上げるために何をしているのでしょうか。
主に以下の2つを意識して書いていますよ。
- 根拠や理由を必ず入れる
- 第三者目線で書く
根拠や理由を必ず入れる
まず、自分の意見に納得してもらうためには、それなりの根拠が必要です。
自分自身の実体験を書いても良いですが、以下のような情報を盛り込んで書けるようになると、小論文のレベルが一気に上がります。
- 公的機関のデータ
- 大手企業の調査結果
- 新聞記事やニュース
志望学部に関連する情報は、日ごろから目を向けておきましょう。
第三者目線で書く
また、第三者の立場に立って書くことで、より説得力を高めることができます。
以下のような手順で進めると書きやすいですよ。
1)自分の意見を述べる。
2)反対の立場から見た意見を述べる。
3)その意見をひっくり返す。
では、例文を使って具体的に見てみましょう。
1)私は、成年年齢が18歳へ引き下げられたことに賛成だ。なぜなら、若者の積極的な社会参加を促すきっかけになるからである。
2)たしかに日本の場合、18歳の多くはまだ高校生だ。そのため、社会経験が不足している、経済的に自立していないなど、成年と呼ぶにはまだ早いという意見もあるだろう。
3)しかし、成年を迎えて自由と責任を負う立場になるからこそ、自覚が芽生えるのではないだろうか。
実際に読んでみると、違う視点からの意見を入れた方が説得力が上がるように感じますね。
③内容が整理されている
三つめは、きちんと内容が整理されているということです。
論理的な文章は、はじめから終わりまで順序よく説明されています。
内容をスムーズに読み取ることができるので、言いたいことがきちんと伝わるというわけです。
しかし、説明する文章を書くのが苦手な高校生は、話が飛び飛びになっていることが多いです。
<内容が整理されていない文章の例>
- 前後の文章の内容が繋がっていない
- 急に違う話題が出てくる
- 話が行ったり来たりしている
このような文章では、読んでいる側も混乱してしまいます。
内容が頭に入ってこないので、理解のしようがないですよね。
どんなに良いことを書いていても、めちゃくちゃな文章になっていたら元も子もありません。
どのような順番で書いたら分かりやすいのか、しっかり整理してから書き始めるようにしましょう。
どうやって書いたらいいの?
ではここから先は、どうやって書いたらいいのか具体的に説明していきましょう。
ですがその前に、絶対やってはいけないことをお伝えしておきます。
それは、分かったつもりで書き始めてしまうことです。
問題を読んで直感で書いてしまうと、筋の通った文章を書くことができません。
最悪の場合、問題の内容を間違えて捉えてしまい、大幅な減点となってしまいます。
そうならないためにも、どんな順番で、どんなことを書くのか、情報を整理してから書き始めることが重要です。
メモをしっかり作ろう
論理的な文章を書くうえで、特に大切な役割を果たすのがメモづくりです。
メモは小論文の設計図といえるくらい重要なんですよ。
メモが書けていない=小論文の骨ぐみが決まっていないということです。
その状態で書き始めてしまうと、文章がどんどん崩れていってしまいます。
そして、気が付いたときにはもう遅く、時間内に完成できなかったということにもなりかねません。
多少の時間がかかっても、初めにしっかりメモを作っておく方が効率よく書けますよ。
メモの作り方に自信がない人は、以下の記事で一緒に復習しましょう!
三部構成で書こう
メモが完成したら、序論・本論・結論の三部構成にあてはめて書いていきます。
これは小論文の基本なので、すでに知っているという人が多いかもしれません。
しかし、説明が上手くできていない文章の多くは、この三部構成が崩れているんです。
たとえば、以下のような特徴があります。
<三部構成が崩れている文章の特徴>
- 序論で自分の意見をはっきりさせていない
- 本論で根拠を書き忘れている
- 結論で意見がまとまっていない
論理的に書けていない文章は、上記のように文章が破綻してしまっています。
どんなに良い内容が書けていても、文章の構成ができていないと読み手に伝わりません。
小論文の基本である三部構成を意識して書くようにしましょう。
小論文の三部構成について復習したい人は、以下の記事で一緒に勉強しましょう!
論理的な文章の書き方まとめ
「論理的な文章の書き方」について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。
序論を上手に書けるようになると、小論文全体のレベルが一気に上がります。
小論文が苦手な人は、この記事を何度も見返して序論をしっかり書けるように練習してください。
①自分の主張が明確:自分の意見(主張)をはっきりさせてから書き始めよう。
②説得力がある:根拠や理由を取り入れて説得力を高めよう。
③内容が整理されている:順序よく説明していこう。
小論文は、とにかく何度も書くことが上達へのいちばんの近道です。
この記事を参考にして、繰り返し対策してみてくださいね。
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