【入試小論文対策】カンタンに文字数を調整をできる4つのポイント教えます!
- いつも文字数が足りなくなる
- 文字数を増やす方法を知りたい
- 内容の濃い小論文を書きたい
この記事では、「小論文の文字数調整」についてなるべく分かりやすく説明します。
小論文の字数制限でつまずいている人は、一緒に勉強していきましょう。
文字数はかんたんに調整できます
いつも文字数が足りなくなってしまいます。
小論文の文字数をかんたんに付け足す方法はありませんか?
この記事を読んで「文字数を調整する方法」を身に付ければ、字数制限で困ることがなくなりますよ。
文字数を守るのは最低限のルール
入試小論文は、「〇〇字以内で書きなさい」「〇〇字程度で述べなさい」というように、字数制限が設けられています。
そしてこれは、小論文のなかで最も基本的なルールのひとつです。
小論文で必要な文字数の目安はどのくらいなんですか?
できれば9割以上、最低でも8割は書くようにしましょう。
小論文は、しっかりした内容で文字数が多いほど点数が高い傾向にあります。
ですから、なるべく字数制限いっぱいまで近づけるのが理想というわけです。
文字数の目安は?
一般的な原稿用紙は、1行に20文字書けるようになっています。
字数制限が800字以内の場合、36行(原稿用紙1枚+16行)は書くようにしたいです。
つまり、余らせていいのは最後の4行だけ。
それ以上にマスが余った場合は、減点になると思ってください。
序論 :1割(2行)
本論①:4割(18行)
本論②:4割(18行)
結論 :1割(2行)
※序論+本論①で1枚、本論②と結論で1枚が目安となります。
文字数を増やすときのポイント
ここまでの内容で、文字数が足りないと減点されることは分かったと思います。
しかし、単に既定の文字数をクリアすればいいのかと言うとそんなことはありません。
あからさまな文字数稼ぎはすぐに見抜かれますし、最悪の場合は減点対象になってしまいます。
入試本番でそうなることは避けたいですよね?
せっかく書いた小論文をムダにしないためにも、まずは「やってはいけないこと」を勉強していきましょう。
文字数を増やすときにやってはいけないこと
さきほど、あからさまな文字数稼ぎはしないようにとお伝えしました。
では、実際どんな点に気を付けたらいいのでしょうか。
高校生に多い例をまとめましたので、以下の内容に思い当たる人は特に注意してください。
1)まわりくどい言い方をする
2)余計な接続詞を付ける
3)必要ないところで改行をする
4)同じことを何度も言う
それでは、順番に解説していきましょう。
1)まわりくどい言い方をする
文字数が足りそうにないけれど、どうやって増やしたらいいのか分からない。
そんなとき、まわりくどい言い方をして文字数を稼ごうとする高校生がよくいます。
意図的にやっている人が大半ですが、無意識にそうなっている場合は特に注意が必要です。
わざと遠回りな書き方をしてしまう人は、それがクセになっていることが多いです。
練習で書いた小論文は毎回見直しをして、意識的に直すようにしましょう。
<悪い例>
高校の図書館は、在校生であればだれでも利用することができる。
<良い例>
高校の図書館は、在校生ならだれでも利用できる。
2)余計な接続詞を付ける
次は、すべての文を接続詞で繋げてしまうパターンです。
文と文を繋げる際に必要な接続詞ですが、必ず必要なわけではありません。
むしろ、接続詞がなくても伝わるところでは省略する方が圧倒的に読みやすくなります。
「接続詞が多すぎるけど、なくしたら伝わらない気がする。」
そんなときは、言葉の順番を変えてみると上手く繋がりますよ。
<悪い例>
私は、図書委員に立候補した。なぜなら、本が好きだからである。なかでも、瀬尾まい子さんの小説はすべて読破した。だから、みんなにも読んで欲しいので、特設コーナーを作ろうと思っている。
<良い例>
私が図書委員に立候補したのは、本が好きだからである。なかでも、瀬尾まい子さんの小説はすべて読破した。みんなにも読んで欲しいので、特設コーナーを作ろうと思っている。
3)必要ないところで改行をする
文章の途中で改行した場合、何も書かれてないマスも文字数としてカウントされます。
そのため、文字数を増やすには手っ取り早い方法かもしれません。
しかし、「改行をする=話の内容が変わる」ということです。
本来続けるべきところで改行してしまうと、文章が途切れて分かりづらくなってしまいます。
小論文は自分の意見を読み手に納得させる文章ですから、分かりやすい・読みやすい文章が大前提です。
文章の流れを途切れさせないためにも、むやみやたらに改行することはやめましょう。
<悪い例>
私は、図書委員に立候補した。
なぜなら、本が好きだからである。
<良い例>
私は、図書委員に立候補した。なぜなら、本が好きだからである。
4)同じことを何度も言う
また、同じ言葉を繰り返し使うのもNGです。
読みやすい文章は、ムダな言葉がなくスッキリしているという特徴があります。
同じことを何度も言うのは、その真逆にあたりますよね。
なかには「繰り返す=丁寧」だと思っている高校生もいますが、そんなことはありません。
書かなくても通じる言葉は、なるべく省略するように心掛けましょう。
<悪い例>
文字数を増やすときは、余計な接続詞で文字数を増やしたり、同じことを何度も言って文字数を増やしたりしないように気を付けましょう。
<良い例>
文字数を増やすときは、余計な接続詞を使ったり、同じことを何度も言ったりしないように気を付けましょう。
文字数を増やす4つの方法
今までダメなやり方で文字数を増やしていた気がします。
じんまる先生、文字数が足りないときはどうやって増やせばいいんですか?
以下の4つの方法を覚えておけば、簡単に増やすことができますよ。
1)具体例を増やす
2)データの内容を深堀りする
3)結論にひとこと付け加える
4)反対意見の肯定から入る
それでは順番に説明していきましょう。
1)具体例を増やす
まずは、具体例を増やす方法です。
小論文の中には、さまざまなデータや自分自身の経験など、必ず具体例を書きますよね。
その具体例が一つしか書けていなければ二つに、二つ書けていたら三つに増やしてみましょう。
それだけで100字程度(5行分)は増やすことができますし、文章の内容も濃くなるので一石二鳥です。
急に増やすのは難しいので、メモの段階で2、3個ほど書き出せているといいですね。
2)データの内容を深堀りする
次は、データの内容を掘り下げてみることです。
全体的な傾向を捉えるのはもちろんですが、特徴的な部分に絞って仮説を立ててみます。
そして、その理由について細かく書いていきましょう。
見たままの結果を書いているだけだと、どうしても内容が膨らみません。
「なんで?どうして?」という視点で考えを掘り下げていくと、自然と文字数も増えていきますよ。
資料読み取り型の小論文では、特にこのやり方が有効でしょう。
3)結論にひとこと付け加える
それでも難しそうな場合は、結論の部分にまとめの一言を付け加えてみましょう。
途中で見直しながら書き進めるのが理想ですが、そこまで余裕がないこともありますよね。
書き直す時間もなさそうだけど、どうしても文字数を増やしたいというときには、ぜひこのやり方を取り入れてみてください。
例)
以上のことから、私は特設コーナーの設置に賛成する。
↓
このように、おすすめの本が並んでいるとつい手を伸ばしたくなるものだ。以上のことから、私は特設コーナーの設置に賛成する。
4)反対意見の肯定から入る
どんな問題を解いても文字数が少なくなってしまうという人は、自分と反対の意見を肯定するところから始めましょう。
自分の考えを述べる前に反対意見について触れておくことで、その分だけ単純に文字数が増えます。
また、大半の小論文はその流れで書くことができるので、全体の構成も作りやすくなるんです。
小論文が苦手な高校生ほど、この書き方をおすすめします。
例)
たしかに、〇〇というメリットがある。しかし、△△という問題があるのだ。
文字数が多すぎるときは?
字数制限がある小論文では、文字数が足りない場合だけでなく、オーバーしたときも減点されてしまいます。
文字数を減らしたいときはどうしたらいいですか?
そんなときに役立つ「文字数の減らし方」もお伝えしておきましょう。
2回目以降は略語で書く
小論文で使う用語は正式名称で書くのが基本ルールですが、書き方によっては省略することができます。
たとえば「ソーシャル・ネットワーキング・サービス」は「SNS」と言いますよね。
『ソーシャル・ネットワーキング・サービス(以下SNSと略す)』というように表記しておけば、そのあとは略語で書いても問題ありません。
受験する学部学科に関連した専門用語は、正式名称+略語のセットで使えるようにしておくと、どんな場面でも対応できるようになりますね。
熟語に直す
本来は熟語で書けるものを、別のことばで説明していることもあります。
これは文章の読みやすさにも関係しますので、熟語にできるものは優先的に直していきましょう。
ただし、本来の意味を勘違いしたまま直してしまうと、当然ながら減点の対象となります。
分からないものや自信がないものを無理に直す必要はありませんので、その他のところで省略できる言葉がないか探してみましょう。
例)
非常に多くの→数多の
得意ではない→苦手だ
もうすぐ達成できる→達成は目前だ
内容を削るのは最終手段
文字数を削るとき、いちばん初めに思いつくのが「文章をまるごとカットする」という方法かもしれません。
しかし、このやり方は危険すぎておすすめできません。
文章の内容を変えてしまうと、途中から辻褄が合わなくなり、小論文として成り立たなくなってしまうからです。
書き直しているうちに制限時間がきてしまったら、、、考えただけでゾッとしますよね。
大幅な修正を無くすためにも、文書の内容はなるべく変えないようにしましょう。
小論文の文字数調整まとめ
「小論文の文字数調整」について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。
小論文の文字数制限は、単に越えていれば良いというわけではありません。
今回紹介した方法を組み合わせて、既定の文字数に少しでも近づけるように工夫してみましょう。
<こんな増やし方はNG>
1)まわりくどい言い方をする
2)余計な接続詞を付ける
3)必要ないところで改行をする
4)同じことを何度も言う
<増やすときのポイント>
1)具体例を増やす
2)データの内容を深堀りする
3)結論にひとこと付け加える
4)反対意見の肯定から入る
<減らすときのポイント>
・2回目以降は略語で書く
・熟語に直す
・内容を削るのは最終手段
小論文は、とにかく何度も書くことが上達へのいちばんの近道です。
この記事を参考にして、繰り返し対策してみてくださいね。
何度も見返すことができるように、ブックマークをおすすめします!