自分の意見が伝わらない「ダメな小論文」に共通する4つのポイント(受験生向け)
- 自分の意見を伝えるのが苦手
- 「的外れなことを書いている」とよく言われる
- 小論文をなんとなく書いている
この記事では、「伝わらない小論文の特徴」についてなるべく分かりやすく説明します。
自分の意見を分かりやすく伝えるために、この記事で一緒に勉強していきましょう。
ダメな小論文の共通点とは?
担当の先生に「文章が分かりづらい」と言われてしまいます。
自分の意見を上手に伝える方法はありますか?
この記事を読んで「ダメな小論文の特徴」を意識すれば、分かりやすい文章を書くことができますよ。
その文章であなたの考えが伝わりますか?
小論文とはどんな文章なのか、あなたは説明できますか?
一言で説明するなら、小論文は「自分の意見を相手に納得させる」文章です。
ですから、読んでいる相手に自分の意見が伝わることが大前提となります。
つまり、ダメな小論文に共通しているのは「自分の意見が上手く伝わっていない」ということなのです。
たしかにそこまで意識して書いていなかったです。
文章を書くのが苦手な僕でも克服できますか?
もちろんできますよ。それでは4つのポイントに絞って説明していきましょう。
自分の意見が伝わらない4つの理由
言いたいことが伝わらない文章には、いくつか特徴があります。
そして、なかでも高校生に特に多いミスが以下の4つです。
- 設問に正しく答えていない
- 勢いで文章を書いている
- 日本語を正しく使えていない
- 根拠や理由が不十分
それでは、順番に勉強していきましょう。
【理由1】設問に正しく答えていない
ひとつめは、設問に正しく答えていないということです。
たとえば「地球温暖化の解決策についてあなたの意見を述べなさい」という問題があるとします。
そうすると「この文章は地球温暖化について書かれているんだな」という前提で読み始めますよね。
しかし、そこに「海洋汚染を改善するためには、プラスチックゴミを減らす必要がある」と書かれていたらどうでしょう。
地球温暖化の話から海洋汚染の話にすり替わっていて、「あれ?何の話だっけ?」となってしまいます。
そもそも論じるポイントがズレていたり、的外れな文章を書いてしまったら、自分の考えなんて伝わるはずがありません。
そして、設問に対して正しく答えていないわけですから、その時点で大幅な減点となってしまいます。
そうならないためにも、問題文をしっかり読んで理解してから取り組むようにしましょう。
【理由2】勢いで文章を書いている
ふたつめは、勢いで文章を書いているということです。
- 文章の構成がめちゃくちゃ
- 話が飛び飛びになっている
- 主張と結論の辻褄が合わない
あなたも思い当たることはありませんか?
もし心当たりがあるなら要注意。
そんな状態のまま何回練習しても、せっかくの努力がムダになってしまう可能性が高いです。
なぜなら、必ずと言っていいほど、読みやすい文章には「しっかりした骨組み」があるから。
骨組みがない文章だと読み手が混乱してしまい、伝えたいことが正しく伝わらなくなってしまうのです。
字数制限はなんとかクリアできるかもしれませんが、勢いまかせに書いた文章で合格点を取るのは難しいと言えるでしょう。
たったそれだけで?と思うかもしれませんが、骨組みに沿って書くということは、小論文にとってとても重要なことなのです。
聞いたことがある人も多いかと思いますが、小論文には「序論→本論→結論」という基本的な骨組みがあります。
この流れに沿って書くだけで、格段と読みやすい文章になりますよ。
小論文の骨組みについて詳しく知りたい人は、以下の記事で一緒に勉強しましょう。
勢いで書いた文章は、的外れな内容になることも多いので気を付けましょう。
【理由3】日本語を正しく使えていない
三つめは、日本語を正しく使えていないことです。
高校生が書いた小論文を添削していると、本来とは違う意味で熟語を使っていたり、接続詞の使い分けができていなかったり、漢字が間違っていたり、そんなことがよくあります。
このように間違った書き方をしていると、文章が読みにくいだけでなく、自分の意図とは違う意味で伝わってしまうこともあります。
もし入試本番でそうなってしまったら、間違いなく減点対象に。
せっかくの努力が水の泡になってしまいます。
そんなことは絶対に避けたいですよね。
練習のうちは、言葉を調べながら書いても問題ありません。
ていねいに分かりやすく書くことを意識して取り組みましょう。
接続詞の正しい使い方について勉強したい人は、以下の記事を参考にしてください。
字が汚くて読めないという場合も、減点される可能性が高いので気を付けましょう。
【理由4】根拠や理由が不十分
四つめは、根拠や理由が不十分だということです。
この記事の冒頭でも説明させていただきましたが、小論文は「自分の意見を納得させる文章」です。
そして、より納得感を与えるためには、本論のなかで根拠や理由を提示する必要があります。
しかし、ただの感想文になっていたり、作文のような文章を書いている生徒も多いのが現状です。
以下の例文を読んでみてください。
<例文>
貧困問題を解決するためには、消費税を無くすべきだと思う。国民の負担が減り、日本はもっと豊かな国になるはずだ。
いかがですか?
きちんとした理由もなく、思いついたことを憶測で書いているのが分かると思います。
このように、具体的な例やデータなどの根拠が不足していると、説得力に欠けてしまうんです。
小論文では「どんな意見を持っているのか」よりも「なぜそう考えているのか」の方が重要です。
自分の意見を書いたら、根拠や理由も必ずセットで書く。
たったこれだけで、自分の意見が伝わる小論文に生まれ変わります。
アイデアを捻り出したけど、根拠や理由が思いつかない。
そんな場合は、情報が不足しているケースも多いです。
志望学部に関連した本を読む、ニュースや新聞記事に目を通すなど、普段から情報収集をしておくと、驚くほど書きやすくなりますよ。
伝わらない小論文の特徴まとめ
「伝わらない小論文の特徴」について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。
自分の意見が伝わらないのには必ず理由があります。
この記事で紹介した4つのポイントに心当たりがある人は、特に意識して練習するようにしましょう。
小さなミスをひとつずつ解消していくのが、読みやすい小論文を書くための近道です。
- 設問に正しく答えていない
- 勢いで文章を書いている
- 日本語を正しく使えていない
- 根拠や理由が不十分
小論文は、とにかく何度も書くことが上達へのいちばんの近道です。
この記事を参考にして、繰り返し対策してみてくださいね。
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