【高校生向け】ポイントは3つだけ!小論文の基本ルールを身に付けよう。
- 大学、短大、専門学校の入試で小論文があるので対策したい。
- 国語の授業で小論文の課題が出たけど、書き方が分からない。
この記事では、「小論文の基本ルール」についてなるべく分かりやすく説明します。
小論文が苦手なあなたも、書き方や気を付けるポイントを一緒に勉強していきましょう。
小論文の基本「3つのルール」とは?
小論文の対策を始めてみたけど、思うように進まないんです。
小論文ってどうやって書いたらいいんですか?
この記事を読んで「3つの基本ルール」を身に付ければ、書けるようになりますよ。
作文と小論文のちがい
突然ですが、小中学校でやった作文の授業を思い出してみましょう。
「これからは~しようと思います。」
「~するのは良くないので気を付けたいです。」
「~した方がいいと思いました。」
このような文章を書いていた記憶はありませんか?
たしかに、こんな文章を書いていた気がします。
これが作文の正体です
作文って何?と聞かれると難しいかもしれませんが、実は上記のような文章が作文の正体です。
作文はどんなことを書いてもいいので、細かいルールもありません。
小中学校で行う作文の授業は、文章の書き方よりも内容が重視されるため、かんたんにマルを貰えてしまうんです。
- 主観的
- 書き方よりも内容を重視する
- 自由に書いて良い
- 細かいルールがない(原稿用紙の使い方を除く)
小論文は書けなくて当たり前
では、小論文の場合はどうでしょう?
書き方や細かいルールがたくさんあって、作文のようにはいかないですよね。
その結果、どうやって書いたら良いか分からず、書き始めの段階でつまづいて、そのままお手上げ状態になってしまう高校生が大勢いるんです。
でも気にすることはありません。
学校の授業で習っていないのですから、書けなくても仕方ないんです。
今からお伝えする「3つの基本ルール」を押さえておけば、筋道の通った小論文を書けるようになります。
小論文の基本ルールを一緒に勉強していきましょう!
たった3つでOK!小論文の基本ルールとは?
先ほど述べたとおり、小論文は基本ルールさえ守っていれば誰でも書くことができます。
では、そのルールとは一体どんなものなのでしょうか。気を付けるべきポイントは次の3つです。
- 客観的に書く
- 根拠となる情報を使う
- 「だ・である」調で統一する
この3つを意識した文章を書くことができれば、それだけで小論文の完成です。
でも実際どうやって書いたらいいんですか?
作文との違いを例に挙げながら、3つの基本ルールを順番に解説していきますね。
①客観的に書く
第三者の立場で書こう
まず大前提として、作文は「主観的」な文章、小論文は「客観的」な文章という違いがあります。
じんまる先生、主観的と客観的の違いが分かりません・・・
おっと失礼!それぞれどのような意味なのか、はじめに確認しておきましょう。
<主観的>
主観に基づくさま。自分だけにしか通用しない、ひとりよがりなさま。表象、判断、評価が、個々の人間の心理的性質に依存しているさま。また、体験する人間同士の間の心理的性質に依存しているが、客観的存在にはかかわらないさま。
<客観的>
主観を離れて、客観そのものに即しているさま。また、第三者の立場で物事を見たり考えたりするさま。即物的。対象的。かっかんてき。
作文は主観的な文章なので、自分の意見や感想、実際に見たことや考えたことなど、自由に表現して構いません。
しかし小論文においては、誰が読んでも「なるほど、そうだよね」と納得できる客観的な文章を書く必要があります。
つまり小論文は、「自分の主張を第三者目線で説明できるか」ということがポイントとなるのです。
小論文の基本「3部構成」をマスターしよう
では、客観的な文章を書くためにはどうすればいいのでしょうか。
ポイントは、「序論→本論→結論」の3部構成で書くことです。
かんたんに表現すると「自分の主張→根拠→まとめ」というイメージですね。
- 小論文の冒頭で自分の主張をはっきりさせる
- 根拠となる事柄や具体例を用いて話を展開する
- 最後にもう一度自分の主張を述べてまとめる
このような流れで書けるようになれば、自分の意見が伝わりやすい小論文を仕上げることができますよ。
小論文の3部構成について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください!
②根拠となる情報を使う
小論文では、自分の主張を正当化するために、調査・分析して分かった事実を書く必要があります。
もしこの部分が抜けてしまうと、ただ自分の考えを述べているだけで、客観性に欠ける文章になってしまうのです。
公共機関や有名企業が発表したデータ、新聞記事やニュース、実体験などをもとに、自分の主張を正当化していきましょう。
また、受験する大学・学部・学科によって小論文の出題テーマは異なります。
よく出題されるキーワードを理解しておく、関連するニュースをチェックしておくなど、小論文の対策と並行して進めておくといいでしょう。
③「だ・である」調で統一する
小論文の場合、文末を「だ・である」調で統一します。
じんまる先生、さすがにそれは分かってますよ・・・
知らず知らずのうちに「です・ます」調が混ざってしまう高校生が多いので要注意ですよ。
「だ・である」調は自分の意見をハッキリ言い切る表現なので、使い慣れていないと抵抗を感じるかもしれません。
しかし小論文を書くうえでは、自分の意見を自信をもって言い切ることが大切です。
実際に書くときはどうやって表現したら良いんですか?
「だ・である」調の代表的な表現をまとめました。ぜひ以下の表を参考にしてください。
小論文の基本ルールまとめ
小論文の基本ルールについて解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。
これまでお伝えしたように、3つの基本ルールさえしっかり押さえておけば、だれでも客観的な文章を書くことができます。
誰が読んでも納得できる「客観的」な文章を書く
公共機関のデータやニュースなど「根拠となる情報」を使う
語尾を「だ・である」調で統一する
小論文は、とにかく何度も書くことが上達への近道です。
ぜひこの記事を参考にして、繰り返し練習してみてくださいね。
何度も見返すことができるように、ブックマークしておくことをおすすめします!