【入試小論文対策】これだけは知っておきたい「採点基準」まとめ
- 小論文で1点でも多く稼ぎたい
- 少しでも減点をなくしたい
- 小論文の採点基準を知りたい
この記事では、「小論文の採点基準」についてなるべく分かりやすく説明します。
余計な減点をなくすためにも、この記事で一緒に勉強していきましょう。
採点基準を知って点数を稼ごう
入試の小論文に採点基準はあるんですか?
どうすれば高得点が取れるのか分かりません。
この記事を読んで「小論文の採点基準」を押さえておけば、効率よく点数を取ることができますよ。
小論文で100点を目指す必要はありません
ちょっと意外かもしれませんが、小論文で100点を目指す必要はありません。
というのも、そもそも100点満点を取るのは現実的ではないからです。
まず初めに、その理由を説明しておきましょう。
採点の仕組みを知ろう
まず、小論文の採点では基本的に減点方式が採用されています。
100点満点からスタートして、そこから点数を減らしていく方法です。
なかには加点されるポイントもありますが、採点者が独自の視点で判断することが多いので、あまりあてにしない方がいいでしょう。
そして、もうひとつ注目しておきたいのが、小論文の点数は数名の採点担当者による平均点によって決まるということです。
採点する人によって注目するポイントや考え方が違うので、全員から満点をもらうのは至難の業。
それにもかかわらず、100点満点を目指すあまり自信を失ってしまう高校生がたくさんいるんです。
せっかく小論文対策を頑張っているのに、そうなってしまっては意味がありませんよね。
小論文の一般的な合格ラインは6割程度ですので、ひとまずそこを目指して練習するようにしましょう。
合格点に届かない原因とは?
ところで、合格点に届かない答案には特徴があるのでしょうか?
小論文が合格点に届かない原因として、「日本語を正しく使えていない」「問題文の内容を理解できていない」という2点が挙げられます。
そもそも正しい文章が書けていなければ減点対象となりますし、問題の内容を無視して自分の意見を書いていたら小論文として成り立ちません。
そして、このような「誰が見ても明らかなミス」を連発してしまうと、それが致命的になってしまうことも少なくありません。
たとえば、誰でも平等に採点できる項目は、あらかじめ基準を設けていることが多いです。
文字数が80%未満ならマイナス10点、誤字1つにつきマイナス2点、というように誰が採点しても同じ分だけ減点されてしまいます。
このことからも分かるように、高い点数を取るためには、いかに簡単なミスを減らせるかがポイントとなるのです。
減点される5つのポイント
では、具体的にどんなところに気を付けたらいいのでしょうか。
今から5つのポイントに分けて説明していきますね。
①誤字・脱字
特に説明する必要はないと思いますが、誤字や脱字は減点の対象となります。
当然ながら文字が汚いというのもNGです。
また、文字が薄い場合も減点される場合があるので注意してください。
小論文の採点は複数の担当者が行うため、学校によってはひとつの答案用紙をコピーして使うことがあります。
そんなとき、文字が薄いとまったく読み取れないという危険性があるのです。
少しでも減点のリスクを減らすために、文字は濃く書くようにしましょう。
②表現・文法
大前提として、小論文は正しい日本語を使って書かなくてはいけません。
ですから、もし間違った表現や文法を使ってしまうと、もちろん減点対象になります。
しかし、ら抜き言葉、話し言葉、文末表現、接続詞など、細かい部分が多く自分自身では気付かないことも多いです。
ですから、添削してもらった文章を見返して、何度も間違えてしまうものは重点的に対策するようにしましょう。
小論文で気を付けたい表現を知りたい人は、以下の記事で一緒に勉強しましょう。
③答案の正確性
小論文では、設問に対して正確に答えることも重要なポイントです。
課題文型の小論文なら筆者の考えをきちんと理解する、資料型の小論文なら図やグラフの特徴をしっかり押さえる、そのうえで問題に答えなくてはいけません。
しかし、なかにはそれを無視して自分の意見だけを書いてしまう高校生もいます。
そうなると小論文として成り立たなくなってしまい、減点どころか点数が貰えないということも十分にあり得ます。
そうならないためにも、問題の内容をきちんと理解してから解き始めるようにしましょう。
④原稿用紙の使い方
次は、原稿用紙の使い方です。
数字、アルファベット、小さい文字、カッコ、句読点など、原稿用紙のマスを正しく使うことができますか?
もし自信がない人は要注意。原稿用紙が正しく使えないと、減点のリスクが大きく跳ね上がることになります。
そうならないためにも、以下の記事で一緒に勉強しておきましょう。
⑤字数制限
最後は字数制限です。
文字数が足りないのはもちろん、オーバーした場合も減点対象となるケースがあります。
800文字「以内」というような問題が出てきた場合、一文字でも溢れてしまったら減点されてしまうので気を付けましょう。
また、いくら文字数が足りないからと言って、あからさまな文字数稼ぎは簡単に見抜かれてしまいます。
遠回しな言い方をしたり、余計な言葉を増やすのではなく、データや体験談などの具体例で文字数を増やせるように工夫しましょう。
なお、最低でも8割程度は書くように心がけてください。
加点を狙えるポイントもあるの?
もちろん加点されるポイントもありますが、正直なところあまり期待しない方が良いと思います。
なぜなら、加点にはこれといった基準がなく、採点者独自の判断によるケースが多いからです。
とはいえ、少しでも点数アップの可能性があるならば、そこは押さえておきたいですよね。
加点を狙うポイントは以下の2つです。ここを意識して書くようにしましょう。
①分かりやすい構成
まずひとつめは、小論文の構成です。
段落の組み方や文章の流れがしっかりしていると、自分の主張が伝わりやすくなります。
ご存じのとおり、小論文は自分の主張をいかに読み手に納得させるかが重要です。
そのため、構成がしっかりしていることで主張が伝わりやすくなり、印象が大きく変わります。
文章に一貫性があることも、分かりやすい文章を書くうえで重要なポイントになるでしょう。
また、読点や改行のタイミングひとつで文章のイメージが変わりますので、余裕がある人はそこまでこだわって取り組んでみてください。
②独自性を出す
ふたつめは、文章の中で独自性を出すということです。
調べたデータを使う、自分自身の体験談を盛り込むなど、オリジナリティのある小論文は評価が高くなります。
しかし、無理やり体験談を加えたことで文章が崩れてしまったら意味がありません。
設問の内容をきちんと理解したうえで、適切な具体例を取り入れるようにしましょう。
独自性の出し方については、以下の記事で詳しく解説しています。
小論文の採点基準まとめ
「小論文の採点基準」について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。
残念ながら、小論文で確実に高得点を取るための裏技は存在しません。
減点対象となるポイントを理解して、ひとつずつコツコツ潰していきましょう。
<減点ポイント>
①誤字・脱字:文字が汚い、薄いにも気を付けよう。
②表現・文法:小論文は正しい日本語で書こう。
③正確性:問題の内容をきちんと理解しよう。
④原稿用紙の使い方:原稿用紙は正しく使おう。
⑤字数制限:最低でも8割は書くようにしよう。
<加点ポイント>
①分かりやすい構成:主張が伝わりやすい構成を心がけよう。
②独自性を出す:設問に沿った具体例を積極的に活用しよう。
小論文は、とにかく何度も書くことが上達へのいちばんの近道です。
この記事を参考にして、繰り返し対策してみてくださいね。
何度も見返すことができるように、ブックマークをおすすめします!