【小論文の設計図】たった3ステップで完璧なメモを作る方法(実例あり)
- 何から始めたらいいか分からない。
- 制限時間内に書き終わらない。
- メモの取り方が分からない。
この記事では、「メモの作り方」についてなるべく分かりやすく説明します。
小論文を効率よく書けるようになるためにも、この記事で一緒に勉強していきましょう。
書けない原因の9割は「メモ不足」にあり
小論文の練習をしても制限時間内に書けないんです・・・
効率よく書けるようになる方法はありませんか?
この記事で「メモの作り方」をマスターすれば、小論文が効率よく書けるようになりますよ。
メモは小論文の設計図
ところでショウくん、問題を読んですぐに書き始めようとしていませんか?
はい・・・早く書かなきゃと思って、すぐに書き始めています。
小論文がなかなか書けるようにならない高校生には、ある共通点があります。
それは、メモを上手に作れないということです。
なかには「書いてません」という生徒がいるくらい、後回しにしている人が多いんですね。
全体の流れが定まらないまま書き始めてしまうと、ほとんどの人が途中で迷子になってしまいます。
そして、ああでもない、こうでもない、と書き直しているうちに時間がなくなり、結局なにが言いたいのか分からない文章になってしまうのです。
そうならないためにも、きちんと設計図を作っておくことが重要となります。
メモは小論文の設計図だと思って下さい。
試験本番は制限時間との戦いでもありますので、小論文を効率よく書くためにも、メモづくりの3ステップをマスターしてしまいましょう。
メモづくりの3ステップ
まず、メモづくりの前提として気をつけて欲しいのが、思い浮かんだことは何でも書くということです。
「あとで使えなさそうだな」「これは意味ないかな」と思うことでも気にせずメモしておきましょう。
初めは意味がないと思っていたことでも、そこから考えが繋がったり、新しいことが閃いたりします。
あれこれ考えず、どんどん書き出しておくのがメモづくりのコツです。
では、実際にどんな手順でメモを作ればいいのか、3ステップに分けて説明しますね。
1)良い面と悪い面を考える
2)自分の主張を決める
3)理由を考える
ここからは、例題を使って実際にメモを作ってみましょう。
死刑制度の是非について、あなたの考えを800字以内で述べなさい。
1)良い面と悪い面を考える
小論文を書き始めるとき、まず自分の立場から決めようとする人が多いのですが、実はこれだと非常に効率が悪いんです。
なんとなく賛成(反対)というように思い付きで決めてしまうと、後々ペンが止まり書けなくなってしまいます。
そしてそのままタイムオーバー、、、そんな風になりたくないですよね?
そうならないためにも、それぞれの立場に立って考えてみることが重要です。
例題の場合、「死刑制度」についての良い面(メリット)と悪い面(デメリット)両方の側面から考えるということですね。
まず、賛成派の立場から考えてみましょう。
・凶悪犯の再犯防止
・報復、復讐などの危険性から守る
・遺族の苦しみを緩和できる
次に、反対派の立場に立ってみましょう。
・冤罪の可能性がある
・人権侵害
・世界的に廃止の動き(日本は遅れている?)
ここまで書けたら、次のステップに進みましょう。
2)自分の主張を決める
それぞれの側面から見た意見を出し切ったら、それをもとに自分の主張を決めます。
例題では、死刑制度の是非について問われているので、「賛成」または「反対」どちらで書くのかを決めればOKです。
賛成と反対どちらで書いた方が有利なんですか?
どちらが有利ということはありません。自分が書きやすい方を選びましょう。
なお、問題によって主張するべき内容は変わります。
「賛成」なのか「反対」なのか、または「自分の意見」を書くべきなのか、設問をきちんと読んで整理しておくことが重要です。
たとえどんなに良い文章が書けていても、問題の趣旨と違っていたら点数にはなりません。
せっかく書いた小論文が評価されないのはもどかしいですよね。
そうならないためにも、自分の主張をしっかり決めてメモしておきましょう。
今回の例題では「死刑制度に反対」という主張で進めていきますね。
3)理由を考える
自分の主張が決まったら、それを裏付けるための理由を考えます。
その際に重要なポイントは以下の2つです。
・自分の主張を正しいと思わせる
・逆の主張の不十分な点を指摘する
今回は反対の立場から意見を述べていきますので、「冤罪の可能性がある」「人権侵害」「世界的に廃止の動き」について深堀りしていきます。
それぞれの実例を集めたり、それを踏まえた自分の考えを書き出したりして、意見をまとめていきましょう。
また、死刑制度の良い点としては「凶悪犯の再犯防止」と「報復、復讐などの危険性から守る」を挙げました。
次はこれらの主張に対して、不十分な点を挙げていきます。
たとえば、「死刑にしなくても、終身刑や無期懲役にすれば目的は達成できるのでは?」ということが言えますね。
なお、実際に小論文を書く際に逆の視点から見た意見は必ず必要になります。
自分の主張だけ書いておけばいいやという考えは捨てて、揚げ足を取りに行くつもりで書いておきましょう。
また、設問によっては解決策を考えなければならないケースもあります。
その場合には、箇条書き程度で構いませんので、メモの時点で自分の考えをまとめておくようにしましょう。
これでメモは完成です!あとは基本通りに書き進めていきましょう。
小論文の書き方について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください!
メモの作り方まとめ
「メモの作り方」について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。
メモの充実度が小論文の仕上がりを左右すると言ってもいいくらい、全体の完成度に大きく影響してきます。
たかがメモだと思わずに、ある程度の時間をかけてじっくり仕上げてください。
試験時間が90分だとしたら、20分くらい使っても問題ないですよ。
1)良い面と悪い面、両方の視点から考える
2)自分の主張を決める
3)主張を裏付けるための理由を考える
小論文は、とにかく何度も書くことが上達へのいちばんの近道です。
この記事を参考にして、繰り返し対策してみてくださいね。
何度も見返すことができるように、ブックマークをおすすめします!