【テンプレ付き】説得力アップには「反対意見」を活用しよう!(賛成・反対型小論文)
- 本論が上手に書けない
- 文字数に苦戦する
- 書き方のパターンを増やしたい
この記事では、「説得力を上げる方法」についてなるべく分かりやすく説明します。
賛成・反対型の小論文を克服したい高校生は、この記事で一緒に勉強していきましょう。
その文章で納得できますか?
賛成・反対型の小論文が苦手です。
どうやって書いたら説得力が上がりますか?
この記事を読んで「説得力を上げる方法」を理解すれば、スラスラ書けるようになりますよ。
客観的な文章で納得させよう
入試小論文では、賛成・反対どちらか一方の立場に立って書く問題がよく出題されます。
このタイプの場合、まず自分の立場をはっきりさせてから、読み手に納得してもらえるように展開していきますよね。
「読み手が納得できる=説得力がある」ということなので、いかに説得力のある文章を書けるかが重要になってきます。
それなら簡単です。自分の意見が正しい理由を何個も書けばいいんですよね!
おっと、ショウくん。その書き方では逆効果になってしまいますよ。
たしかに、自分の意見に納得してもらうためには、良い部分やメリットを伝える必要があります。
しかし、それだけでは主観的な文章となってしまい、説得力に欠けてしまうんです。
それに、主観的な文章では、ただの作文になってしまいます。
せっかく書いた文章が点数に繋がらないのはイヤですよね?
そうならないためにも、客観的な文章で読み手を納得させるように練習しましょう。
小論文と作文の違いについて詳しく知りたい人は、以下の記事を参考にしてください。
あなたの意見を押し付けていませんか?
なるほど。じゃあ説得力を上げるにはどうすればいいんですか?
ズバリ「自分の意見だけを押し付けない」というのが重要ですよ。
小論文の説得力を上げる方法は、大きく分けて2つあります。
①根拠となるデータや資料をいれて具体的にする
②自分と反対の意見をあえて取り入れる
①は小論文を書くうえで基本中の基本ですから、聞いたことがある人も多いかと思います。
そうですね。根拠となる情報は毎回書くように心掛けています。
それは良い心掛けですね。では②について詳しく説明していきましょう。
第三者目線を忘れずに
先ほどもお伝えしたとおり、説得力を上げるためには「自分の意見だけを押し付けない」ということが重要です。
どんなに正しそうな理由を並べていても、ただ一方的に意見を述べているだけでは聞く耳を持ってもらえません。
そして、一方的な文章は読み手の共感を得られず、逆効果となってしまうこともあります。
つまり、説得力のある文章を書くためには「客観的な視点を忘れない」ことが重要なのです。
第三者目線を取り入れながら書くと、おのずと客観的な文章になりますよ。
自分と「反対の意見」を活用しよう
では、客観的な文章を書くためにどうすればいいのでしょうか。
いちばん簡単な方法は、あえて自分と反対の意見を取り入れることです。
一方から見た意見を淡々と述べるより、いろいろな視点から見て書いている方が客観性がありますよね。
つまり、賛成派・反対派それぞれの視点から書くことで、より納得できる文章になるんです。
文字数を自然に増やせるというメリットもありますよ。
納得できるのはどっち?
では、どちらの意見が納得できるか見比べてみましょう。
私はAに賛成。
だってAにはこんな良いところがあるから。
それにこんなことだって言えるよ。
だからAの方が正しいはず。
たしかにAという意見もあるよね。
でもBにはこんないいところがあるよ。
これならAの欠点も補うことができるし。
だからBの方がよくない?
ロンさんは、どちらの意見の方が納得できますか?
Bの方が納得できますね。
テンプレートと解答例
でも、これを実際に書くとなると難しそうです・・・
そんなときはテンプレートを活用してみましょう。
賛成・反対型の小論文テンプレート
賛成・反対型の小論文を書く場合、決まったパターンに当てはめることができます。
以下で紹介するテンプレートを活用すれば、自分と反対の意見を使った小論文が簡単に書けますよ。
たくさん練習して身に付けたら、いろいろな問題に応用できます。
私は〇〇に賛成だ。
なぜなら(理由)だからである。
たしかに、(反対の意見)という意見もあるだろう。
しかし、〇〇は(メリット)なのではないだろうか。
語尾の表現は文章に合わせて調整しましょう。
テンプレートを使った解答例
では最後に、このテンプレートを使った小論文を見てみましょう。
私は、成年年齢が18歳へ引き下げられたことに賛成だ。
なぜなら、若者の積極的な社会参加を促すきっかけになるからである。
たしかに日本の場合、18歳の多くはまだ高校生だ。そのため、社会経験が不足している、経済的に自立していないなど、成年と呼ぶにはまだ早いという意見もあるだろう。
しかし、自由と責任を負う立場になるからこそ、自覚が芽生えるのではないだろうか。
このあとは、通常どおりの流れで本論を書きましょう。
本論の正しい書き方は、以下の記事で解説しています。
説得力を上げる方法まとめ
「説得力を上げる方法」について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。
反対意見を上手に使って書けるように、テンプレートを活用して何度も練習してみましょう。
「読み手が納得できる=説得力がある」ということ。
客観的な文章にするために反対意見を取り入れよう。
小論文は、とにかく何度も書くことが上達へのいちばんの近道です。
この記事を参考にして、繰り返し対策してみてくださいね。
何度も見返すことができるように、ブックマークをおすすめします!