知らないと減点される⁉小論文と作文4つの違いを解説します!
- 作文みたいな文章だと言われる
- 小論文と作文の違いを知りたい
- これから小論文対策をはじめる
この記事では、「小論文と作文の違い」についてなるべく分かりやすく説明します。
作文みたいだと言われてしまう高校生は、この記事で一緒に勉強していきましょう。
違いが分かると書きやすくなる
小論文を書いているつもりなのに、作文みたいだと言われます。
どんなところを意識したら小論文になりますか?
この記事を読んで「小論文と作文の違い」を理解すれば、きちんとした小論文を書けるようになりますよ。
小論文と作文はまったく違うもの
突然ですが、小論文はどんな文章か説明できますか?
論文と言うくらいだから、何かを説明する文章ですよね?
今、この記事を読んでいるあなたは説明できますか?
ショウくんの言うとおり、小論文は自分の意見を説明する文章です。
ですから、読んでいる相手を納得させるように書かなくてはいけません。
それに対して、作文の主人公は筆者自身です。
思ったことを自由に書いても問題ありません。
代表的なものだと、学校行事や読書の感想文ですね。
このように、小論文と作文は根本的に違うものだと言えます。
作文みたいな文章になってしまう人は、この違いを分かっていないことが多いんです。
小論文と作文に共通点はあるの?
小論文と作文の違いについて簡単に説明しました。
しかし、いくら別物といっても共通点があります。
それぞれの違いを詳しく説明するまえに、その共通点を確認しておきましょう。
小論文と作文2つの共通点
- 与えられたテーマに沿って書く
- 原稿用紙のルールを守る
まず、小論文にも作文にも出題テーマがあります。
決められたテーマに沿って、自分の意見を書くのか、関連することを自由に書くのかの違いです。
しかしどちらの場合も、テーマからズレてしまうと減点対象となりますので注意しましょう。
また、受験本番では原稿用紙に書くことが多いです。
その場合には、原稿用紙のルールに従わなくてはいけません。
中学校で教わったけど忘れてしまいました・・・
ご心配なく!今から復習すれば大丈夫ですよ。
原稿用紙の使い方が分からないという人は、以下の記事で一緒に勉強しましょう。
小論文と作文4つの違い
それではいよいよ、小論文と作文の違いについて詳しく説明していきます。
この記事では4つに分けて解説しますね。
1)意見と感想
2)客観的と主観的
3)根拠や理由
4)文末表現
1)意見と感想
まず、意見を書くのか、感想を書くのか、という違いです。
小論文では自分の意見を書きますが、作文は思ったことを自由に書くことができます。
つまり、個人的な感想を書いても良いかどうかが大きく違うということです。
小論文で個人的な感想を書いてしまうと、マイナスの評価になるので気を付けましょう。
2)客観的と主観的
次に、誰目線で書くのかという違いです。
一般的に、小論文は客観的、作文は主観的な文章だと言われています。
それぞれ簡単にまとめると、以下のようになります。
客観的:第三者の立場から物事を見たり考えたりすること
主観的:他人の意見を気にせず、自分の考えを表現すること
小論文では、自分の考えを読み手に納得させる文章が求められます。
そのため、第三者の視点に立って客観的に書く必要があるのです。
一方、作文は自分の思ったことや書きたいことをそのまま表現できます。
ですから、「〇〇が美味しかった」「〇〇が楽しかった」という主観的な文章でも問題ありません。
3)根拠や理由
先ほど、小論文は自分の考えを読み手に納得させる文章だと説明しました。
そのため、根拠や理由を使って自分の意見を正当化していく必要があります。
なんの根拠もなしに意見を言っても、説得力がありませんよね。
自分の意見に説得力を持たせるためにも、以下のような資料を活用しましょう。
- 公的機関のデータ
- 有名企業の発表資料
- ニュースや新聞記事
とはいえ、すべて丸暗記するのは現実的ではありません。
誰が何と言っていたか、それに対してどう考えたかなど、ポイントを絞って自分の意見をまとめておくと、活用しやすくなりますよ。
4)文末表現
これは聞いたことのある人が多いと思いますが、小論文と作文では文末の表現が異なります。
一般的に、小論文では「だ・である」調(常体)、作文では「です・ます」調(敬体)を使います。
小論文で「だ・である」調を使うのは、断定する表現なので、説得力のある文章を書くことができるから。
また、「です・ます」調に比べ文字数が少ないことが多いので、文章をスッキリさせる効果もありますよ。
三部構成でまとめよう
小論文と作文の違いについて、なんとなく理解できましたか?
はい!もう作文みたいだなんて言わせません!
ここまでお伝えした4つの違いを押さえておけば、あとは型にはめて書くだけです。
序論・本論・結論の順に沿って文章を仕上げていきましょう。
三部構成の書き方が分からないという人は、以下の記事で一緒に復習しましょう。
作文と小論文の違いをまとめてみよう
では最後に、ここまでの内容を踏まえて、作文と小論文の違いについてまとめてみましょう。
作文と小論文の違いについて200字以内で説明しなさい。
この下に解答例があります!
まずは自分で書いてみたいという人は、ここで一旦ストップしてください。
作文と小論文の違いは、文章の性質にある。作文は、自分の意見や感想、実際に見たことや考えたことなど、伝えたいことを自由に表現することができる。つまり主観的な文章だと言える。しかし小論文の場合、自分の意見を読み手に納得させなければならない。そのため、根拠を示しながら客観的な文章を書く必要があるのだ。このように、作文は主観的、小論文は客観的であるため、文章の性質がまったく異なるものだと説明できる。
小論文と作文の違いまとめ
「小論文と作文の違い」について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。
小論文と作文の違いが分かるようになると、文章に迷いがなくなります。
小論文が苦手な人は、この記事を何度も見返して復習してください。
1)意見と感想:小論文は意見、作文は感想を書く。
2)客観的と主観的:小論文は客観的に、作文は主観的に書く。
3)根拠や理由:小論文には根拠や理由を必ず入れる。
4)文末表現:小論文は「だ・である」調、作文は「です・ます」調で書く。
小論文は、とにかく何度も書くことが上達へのいちばんの近道です。
この記事を参考にして、繰り返し対策してみてくださいね。
何度も見返すことができるように、ブックマークをおすすめします!