あなたの志望校はどの型?3種類の小論文王道パターンを徹底解説(練習問題あり)
- 小論文タイプ別の対策を知りたい。
- 志望校の小論文対策に手こずっている。
- 設問の内容を読み取るのが苦手。
この記事では、「小論文の種類」についてなるべく分かりやすく説明していきます。
タイプ別の小論文対策を理解して、志望校の問題を攻略してしまいましょう。
小論文には決まった型がある
模試で突然グラフが出てきて思うように書けませんでした・・・
小論文って賛成か反対かを書いたらいいんですよね?
小論文は問題のタイプに合わせて解答しなくてはいけません。この記事で「小論文の型」を理解すれば、正しい書き方が分かりますよ。
3種類の型を順番に解説!
小論文は大学や学部ごとに出題タイプが分かれており、それぞれ決まった型があります。
そのため、それぞれの型に合わせた書き方をしないと点数が取れません。
せっかく練習しても点数にならないのは悔しいですよね?
そこでこの記事では、各タイプのポイントや書き方を分かりやすく解説していきます。
小論文の型は、大きく3種類に分かれます。
志望校が決まっている人は、該当の型だけ読んでいただいて構いません。
まだ迷っている人は、まずはテーマ型から一緒に勉強していきましょう。
①テーマ型
「テーマ型」の小論文は、設問内で与えられたテーマについて自分の考えを掘り下げていきます。
以下のような問題が出てきたら「テーマ型」の小論文だと思って取り組んでください。
小学生のスマートフォン利用について賛成か反対か、あなたの意見を述べなさい。
このタイプの特徴は、設問に対して2つの選択肢が与えられていることです。
そのため、必ずどちらかひとつを選んで解答しなくてはいけません。
あいまいな意見は書かず、自分の立場をはっきりさせることが重要です。
高齢者の自動車運転についてあなたの意見を述べなさい。
このタイプは、設問のなかに「賛成か反対か」というような文言が入っていないので、迷ってしまう人が多い問題です。
しかし、難しく考えず2択で答えれば問題ありません。
例題1と同様に自分の立場を明確にしたうえで書き進めていきましょう。
待機児童問題についてあなたの考えを述べなさい。
このタイプは、上の2つの問題と違い「賛成/反対」の2択で答えることができない問題です。
そのため、自分自身でしっかり問題提起をして解決策まで書く必要があります。
そして特に重要なのは、その解決策は現実的(実現可能)であるということです。
必要以上に話を広げすぎたり、あまりにも現実離れしたりする意見は書かないようにしましょう。
②課題文型
課題文型の小論文は、与えられた課題文をもとに自分の意見や考えを展開していきます。
そして、このタイプの問題は大きく2種類に分かれます。
課題文の内容を200字以内で要約しなさい。
与えられた課題文の内容を、既定の文字数で要約する問題です。
なお、このような問題で重要なのは以下の2点です。
- 著者が伝えたい内容をきちんと抜き出す
- 自分の意見や考えを書かない
これらのポイントをおさえて書くようにしましょう。
要約した内容をもとに、あなたの考えを800字以内で答えなさい。
設問で与えられた課題文や要約した内容をもとに、自分の考えを述べる問題です。
そのため、このタイプの問題は「著者の意見に対して賛成か反対か」という視点で取り組むようにしましょう。
なお課題文の内容と比べて、きちんと整合性が取れていなくてはいけません。
③資料読み取り型
問題文とともに、グラフや表などの資料が与えられます。
資料読み取り型小論文の場合、資料の内容を正しく分析できているかが最大のポイントです。
なお、複数資料がある場合はそれらを組み合わせて考える必要があります。
このタイプの小論文では、以下のように2つの問題が組み合わさっていることが多いです。
この資料から読み取れることはなにか。200字以内で説明しなさい。
この問題では、資料の内容を読み取り、そこから考えられることを書いていきます。
資料の内容やグラフの数字をそのまま書いているだけのケースが多いので、「そこから何が言えるのか」までしっかり考察しましょう。
資料の内容を踏まえて、あなたの考えを800字以内で述べなさい。
次は、データを分析した内容をもとに、自分の意見を書く問題です。
一般的には、資料の内容から浮かび上がった問題点について論じていきます。
まずはしっかりと問題提起をして、自分の立ち位置を明確にするようにしましょう。
④その他の型
頻度は少ないですが、以下のような小論文が出題されることもあります。
志望校の入試で以下のような問題が出題されていたら、しっかりと対策しておきましょう。
講義(授業)に参加して、その内容をもとに小論文を書きます。
このタイプの問題は、重要なポイントを聞き逃してしまうと、何を書いていいのか分からなくなってしまいます。
しかし、だからと言ってすべての内容をメモしようとすると時間が足りません。
そのため、講義の要点をどれだけ押さえられるかが、高得点を取るためのカギとなります。
資料読み取り型に似ていますが、表やグラフの代わりに「イラスト(絵)」や「写真」が与えられます。
具体的なデータがないので、何を書いたらいいのか分からないという受験生が多い問題です。
しかし、設問のなかにヒントが隠されていますので、そこから伝えたい内容を読み取っていきましょう。
問題の趣旨や条件を正確に把握しよう!
ここまで、「テーマ型小論文」「課題文型小論文」「資料読み取り型小論文」について学んできましたが、どのタイプの小論文でも気を付けなければいけないことがあります。
それは、問題の趣旨や条件を正確に把握するということです。
どんなに上手な小論文が書けていても、問題の解答として不十分ならば点数は取れません。
答えを書き始める前に問題文をしっかり読んで、問われている内容をきちんと理解しておきましょう。
例)以下の文章を読み、著者の考えを400文字程度でまとめなさい。
⇒課題文を要約する問題です。
例)筆者の意見に賛成か反対かを述べたうえで、あなたの考えを1000字以内で書きなさい。
⇒賛成・反対を提示して意見を述べる問題です。
例)以下の資料からどのようなことが読み取れるか、400字以内でまとめなさい。
⇒資料の読み取り問題です。
例)あなた自身の実体験を踏まえて800字以内で述べなさい。
⇒実体験を必ず書く必要があります。
小論文の種類まとめ
「小論文の種類」について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。
志望校が決まっている人は、過去問をもとにして該当する型の対策を徹底的に行っていきましょう。
まだ志望校が決まっていないという人は、出題頻度の高いテーマ型や課題文型から取り組んでいくことをおすすめします。
①テーマ型:与えられたテーマについて自分の考えを掘り下げる
②課題文型:与えられた課題文をもとに自分の意見や考えを展開する
③資料読み取り型:資料の内容を分析して自分の意見を書く。
④その他の型:講義型やビジュアル型などがある。
小論文は、とにかく何度も書くことが上達へのいちばんの近道です。
この記事を参考にして、繰り返し対策してみてくださいね。
何度も見返すことができるように、ブックマークしておくことをおすすめします!