重要キーワードをさがせ!『要約が9割』課題文型小論文で合格点を取る方法
- 志望校の小論文が課題文型
- 文章の要約が苦手
- 何から対策したらいいか分からない
この記事では、「課題文型小論文の書き方」についてなるべく分かりやすく説明します。
課題文型小論文の特徴を理解して、志望校対策を有利に進めましょう。
課題文型小論文の書き方を学ぼう!
課題文型の問題って、書いてある意見と同じことしか思い浮かばないんです。
課題文が出てくる小論文はどうやって解いたらいいんですか?
この記事で「課題文型小論文の書き方」を理解すれば、自分の意見を書けるようになりますよ。
問題の趣旨をきちんと理解しよう
課題文型小論文の大きな特徴は、その名のとおり「課題文を読んで設問に答える」点です。
つまり、問題のテーマや著者の伝えたいこと、それに加えて出題者の意図を正確に読み取れるかが大きなポイントとなります。
そして他のタイプの小論文と違い、設問を見ただけではどんなことを書いたらいいのか分からないことがよくあります。
課題文の内容を理解するのはもちろんですが、設問に対して的確に答えられないと大きな減点となってしまうので気を付けましょう。
課題文型の小論文は2タイプ
また、課題文型の小論文には大きく分けて2種類の問題があります。
1)要約問題
2)論述問題
この2つは、セットで出題されることが多いです。
そのため、この問題では何を問われているのか、趣旨をきちんと理解してから書き始めるようにしてください。
それでは早速、それぞれの問題のポイントを確認していきましょう。
1)要約問題
要約問題は、「課題文の内容を既定の文字数で要約する」問題です。
そのため、いかに短時間で要点をまとめられるかという点が重要なポイントとなります。
要約問題は100字〜200字程度で出題されることが多いので、いろいろな種類の文章を読んで要約する練習をしておくと良いでしょう。
また、要約の練習をする際は以下の点に注意して取り組んでみてください。
課題文の要点をつかむ
課題文を効率よく要約するためには、まず文章の要点(キーワード)を整理しなくてはいけません。
著者の言いたいことは何なのか?出題者の狙いはどこなのか?という視点で、課題文を読んでみましょう。
このとき、現代文の問題を解くのと同じように、重要だと思うところに下線を引いたり印をつけたりしながら読んでいくと、後々まとめやすくなります。
課題文を読むときに注目して欲しいのが、以下の2点です。
課題文の中には、著書や出題者が伝えたいキーワードが隠されています。
特に、繰り返し使われている言葉があれば要注意。
そこに必ずと言っていいほどヒントが隠されています。
また、違う表現を使って同じことを言っている場合もありますので、見逃さないようにしましょう。
逆説の接続詞とは、「だが」「しかし」「けれども」「ところが」「それどころか」などの表現です。
これらの接続詞のあとには、筆者の主張が書かれていることが多いので、読み流さないように気をつけましょう。
自分の意見は書かない
課題文の要点(キーワード)が分かったら、あとは既定の文字数に合わせて書くだけです。
しかし、ただ単にキーワードを入れて書けばいいという訳ではありません。
- 著者が伝えたい内容をきちんと抜き出しているか?
- 自分の意見や考えを書いていないか?
課題文を要約する際は、上記のポイントをしっかり押さえるようにしてください。
特に注意して欲しいのが、「自分の意見は書かない」ということです。
この問題で求められているのは「課題文の要約」ですので、自分の意見を混ぜ込まないように気を付けましょう。
課題文に書かれていること以外は減点対象になると思ってください。
2)論述問題
次は論述問題です。この問題では、課題文の内容(筆者の主張)を踏まえたうえで、自分の意見を述べていきます。
著者と同じ主張のときはどうしたらいいですか?
筆者の主張に加えて、自分なりの根拠を示す、別の具体例を書くなど、必ずあなたの意見を盛り込むよう心がけてください。
また、賛成や反対で答える問題ばかりではありませんので、設問をきちんと読んで何を答えるべきなのか確認してから取り組みましょう。
解答例)
「著者の意見に賛成か反対か」 「私は、著者の〇〇という意見に賛成だ」
「どうするべきだと考えるか」 「〇〇するべきだと考える」
それさえ気を付けていれば問題ありませんので、あとは小論文の基本ルールに沿って書いていきましょう。
小論文の書き方を忘れてしまったという方は、こちらの記事を参考にしてください。
課題文型小論文まとめ
「課題文型小論文」について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。
課題文型小論文は、課題文の要点さえしっかり押さえていれば、あとは基本通りに書くことができます。
設問で問われていることは何なのか、課題文で筆者や出題者が伝えたいことは何なのかをしっかり整理して書くようにしましょう。
そうすれば、大幅な減点なく小論文を仕上げることができますよ。
1)要約問題:課題文の内容を既定の文字数で要約する。
2)論述問題:要約した内容を踏まえて自分の意見を述べる。
小論文は、とにかく何度も書くことが上達へのいちばんの近道です。
この記事を参考にして、繰り返し対策してみてくださいね。
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