これだけ覚えればOK!「文の終わりの書き方」10種類をパターン別に紹介
- 文章の締めくくりが分からない
- 自分の意見を言い切るのが苦手
- いつもワンパターンになってしまう
この記事では、「文章の終わりの書き方」についてなるべく分かりやすく説明します。
小論文のレベルを上げたい高校生は、この記事で一緒に勉強していきましょう。
文末表現のパターンを身に付けよう
文章の最後をどうやって書いたらいいか分かりません。
いつも同じような文章になってしまいます。
この記事で「文章の終わりの書き方」を身に付ければ、スラスラ書けるようになりますよ。
文章の終わり方で印象が変わる
小論文対策をしていて、いつもワンパターンな表現になっているなと感じたことはありませんか?
こんなときどうやって書いたらいいんだろう?と迷ってしまうことがあるかもしれません。
これは、小論文を書き始めた高校生の多くがぶつかる壁のひとつ。
しかし原因は単純で、書き方のパターンをただ知らないだけなんです。
つまり、パターンさえ身に付けてしまえば、どんな文章の展開になってもスラスラ書けるようになるということ。
小論文は文章の終わり方で印象がガラッと変わるので、使いこなせるだけでレベルが一気に上がります。
文末表現の基本ルール
具体的な書き方を説明する前に、文末表現の基本ルールを確認しておきましょう。
すでに知っているという人は、復習のつもりで読み進めてください。
<文末表現の基本ルール>
- だ・である調(常体)で揃える
- 記号は使わない
- 疑問形で終わらない
- 体言止めや倒置法を使わない
だ・である調(常体)で揃える
まず、小論文では必ず「だ・である調(常体)」で揃えるということです。
小論文対策をすでに始めている人なら知っていると思いますが、重要なポイントなので改めて押さえておきましょう。
何度も聞いているはずなのに、いざ書き始めると「です・ます調(敬体)」が混ざってしまう高校生がとても多いです。
これを間違えるとほぼ間違いなく減点されるので、自分は大丈夫だと思わずに必ず見直しをするようにしてください。
記号を使わない
次に、記号を使わないことです。
感嘆符(!)や疑問符(?)などの記号は、気持ちを表すときに使いますよね。
しかし、小論文のような論理的な文章では、感情的なニュアンスを含む表現はふさわしくありません。
課題文を引用するとき例外的に使うこともありますが、その場合は確実に引用だと分かるような書き方をしましょう。
疑問形で終わらない
また、文章の最後は疑問形で終わらないようにしてください。
小論文は、自分の意見を客観的に伝え、読み手を納得させる文章です。
そのため、読み手に投げかけたり、意見を求めるような表現は適切ではありません。
また、疑問形にすると自分の意見がぼやけてしまい、言いたいことが伝わらない原因になってしまいます。
「~なのか?」「~であるか?」というように、疑問形で終わる文章は使わないようにしましょう。
小論文では、自分の意見をしっかり言い切ることが重要です。
体言止めや倒置法を使わない
最後に、体言止めや倒置法などの表現は使わないようにしましょう。
体言止めや倒置法は、文章のリズムを変えるためのテクニックです。
これを小論文で使ってしまうと、自分の意見が伝わりにくくなってしまいます。
文章の論理展開を分かりやすくするためにも、体言止めや倒置法などの表現は避けてください。
小論文のレベルを上げる文末表現テクニック
ここからは、小論文のレベルアップにつながる表現について解説します。
必須ではないですが、これから紹介する表現を使いこなせるようになると、文章のレパートリーが一気に増えますよ。
<小論文のレベルを上げる文末表現>
- 文末表現の重複を避ける
- 自分の意見を明確にする
- 断定した表現を使う
文末表現の重複を避ける
小論文を書くうえで、同じ文末表現を繰り返し使うのはやめましょう。
たとえば、以下のような文章はNGです。
私は〇〇に賛成だ。
なぜなら〇〇だからだ。
たしかに〇〇は△△だ。
このように同じ表現を連発すると、箇条書きのような文章になってしまいます。
幼稚な印象を与えてしまうので、小論文としてはマイナスです。
しかし、どうしても続けてしまうこともあると思います。
その場合は、2回連続で使ったら変えるように心掛けましょう。
自分の中でルール化しておくと、書いている途中で迷わないのでおすすめです。
自分の意見を明確にする
小論文は、自分の意見や主張を明確に示さなくてはいけません。
そのためには、曖昧な書き方をせずにハッキリ言い切ることが重要です。
「〜かもしれない」「〜だろうか」という表現は、せっかくの意見を濁してしまい、逆効果になってしまいます。
自分の意見を言い切るのに自信がない人もいるかもしれませんが、そこは割り切る勇気も必要です。
曖昧な表現は使わず、自分の主張を明確に書きましょう。
断定した表現を使う
これも上で書いた内容と似ていますが、断定した表現を使うと説得力が増します。
たとえば、「〜だと思う」ではなく「~だ」「〜だと言える」というような感じですね。
ちょっとした表現の違いで、自信を持った印象を与えられます。
「~だと思う」しか思いつかない場合は、「~だと考える」に変えるだけでも効果的ですよ。
実際の会話でも、自信がなさそうに話している人より、堂々と話している人の方が説得力がありませんか?
それは文章でも同じです。断定した表現を使って、説得力を高めましょう。
このほか、小論文のNGワードを以下の記事にまとめています。
小論文で少しでも高い点数を取りたいという人は、合わせてチェックしてください。
覚えておくと便利な文末表現一覧
いざ小論文を書いてみると、いつも同じ言い回しになっていませんか?
「文章の終わりをどうやって書いたらいいか分からない」という高校生も多いはずです。
そこで今回は、覚えておくと便利な文末表現を一覧にまとめました。
いつでもスラスラ書けるように、何度も見返して身に付けておきましょう。
文末表現の種類 | 主な使い方 |
---|---|
~と言える | 根拠の説明 |
~と考える | 自分の意見を述べる(序論・結論) |
~だからだ | 理由の説明(なぜなら~だからだ) |
~だろう | 反対意見に触れる(たしかに~だろう) |
~も(が)ある | 事例やデータに触れる |
~だった | 事例やデータに触れる |
~と回答している | 事例やデータに触れる |
~を取り上げたい | 事例やデータに触れる |
~なのだ | 事実を伝える |
~を指す | 言葉の定義を説明する |
~ことだ | 問題点を挙げる |
~すべきだ | 解決策を提示する |
~できる | ポジティブな結果を表す |
文末表現の練習方法
文末表現の使い方を身に付けるには、何度も書くのがいちばんの近道です。
これから練習問題や過去問を解くときは、文章の終わり方を工夫してみましょう。
今まで解いた問題を見返して、文章の最後を書き直してみるのもいいですね。
それでも同じような文章になってしまうときは、模範解答の丸写しがおすすめです。
参考書やインターネットに載っている問題を使って、原稿用紙にそのまま書き写してみましょう。
文末表現のレパートリーが増えるだけでなく、文章の構成や具体例の書き方が身に付くなど、メリットがたくさんありますよ。
文章の終わりの書き方まとめ
この記事では「文章の終わりの書き方」について解説しました。
適切な文末表現を使いこなすことで、より説得力のある小論文が書けます。
状況に合わせた文末表現を選べるように、何度も繰り返し練習してみましょう。
<文末表現の基本ルール>
- だ・である調(常体)で揃える
- 記号は使わない
- 疑問形で終わらない
- 体言止めや倒置法を使わない
<小論文のレベルを上げる文末表現>
- 文末表現の重複を避ける
- 自分の意見を明確にする
- 断定した表現を使う
<文末表現の練習方法>
- 文章の終わり方を工夫して書いてみる
- 今まで解いた問題を書き直してみる
- 模範解答を書き写す
小論文は、とにかく何度も書くことが上達へのいちばんの近道です。
この記事を参考にして、繰り返し対策してみてくださいね。
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