だれでも伝わる文章が書ける!魔法のテンプレート「PREP法」を使いこなそう
- 小論文を三部構成で書くのが苦手
- 話が脱線してしまう
- 文章がダラダラ長くなる
この記事では、「PREP法の使い方」についてなるべく分かりやすく説明します。
分かりやすい文章を書けるようになりたいという人は、この記事で一緒に勉強していきましょう。
伝わる文章になる魔法の型
「何が言いたいのか分からない」と言われてしまいます・・・
自分の意見を分かりやすく説明する方法を教えてください。
この記事を読んで「PREP法の使い方」を理解すれば、相手に伝わりやすい文章が書けるようになりますよ。
文章の型を身につけよう
結局なにを言ってるのか分からない・・・
自分で書いた小論文を読んで、そう感じたことはありませんか?
なかには、学校の先生に指摘されてしまった人がいるかもしれません。
そんな問題を手っ取り早く解決できるのが、文章の型を覚えるという方法です。
文章の型を身につけておくと、以下のようなメリットがあります。
- スムーズに文章を書ける
- どんな問題でも慌てない
- 自信をもって取り組める
型にあてはめて書けるようになると、入試本番も慌てることなくスムーズに対応できるようになります。
また、どんな問題でも構成はほぼ同じなので、迷うことなく自信を持って取り組めるようになります。
それによって「なにを言ってるのか分からない」という問題が解決できるというわけです。
しかし、数ある文章の型をすべて習得する必要はありません。
そこでこの記事では、だれでも伝わりやすい文章が書けるようになる「PREP法」を紹介します。
PREP法とは?
PREP法をひとことで言うと、ものごとを分かりやすく説明するためのテンプレートです。
いちばんの特徴は「結論から伝える」ということ。
小論文は、自分の意見を分かりやすく伝えて、読み手に納得してもらう文章ですよね。
そのため、結論から伝えるPREP法と相性がいいんです。
それに、PREP法はとてもシンプルな構造なので、一度身につけてしまえば誰でも使いこなせますよ。
4つのブロックに分けて書こう
では、PREP法の使い方について具体的に説明していきましょう。
PREP法では、以下のように4つのブロックに分けて書きます。
- Point(要点1)
- Reason(理由)
- Example(具体例)
- Point(要点2)
それぞれの頭文字を取って「PREP法」と呼んでいるんですね!
そのとおり!ではひとつずつ順番に解説しますね。
P:Point(要点1)
まず文章のはじめに「自分の意見=小論文のポイント」をきちんと伝えます。
小論文の場合、ポイントを結論と置き換えてみると分かりやすいかもしれません。
はじめに結論を書くことで、これから何について説明するのかが明確になります。
しかし、たったそれだけで分かりやすさがグンと上がるんです。
どんな内容の文章なのか分からないまま読み進めるのは、なんだかモヤモヤしますよね。
そうなってしまうと、小論文では一気に不利な状況になってしまいます。
モヤモヤする文章にしないためにも、自分の意見を明確にしてから書き進めるということを意識しましょう。
R:Reason(理由)
次に、その結論になった理由をひとことで説明します。
ここで重要なのは、ダラダラと説明しないということです。
より詳しく、ていねいに説明しようとするあまり、文章がムダに長くなってしまう高校生をよく見かけます。
それでも上手に伝えられるなら問題ありませんが、そう簡単にはいきません。
高校生の場合、文章が長くなるほど、伝えたい内容が薄れていってしまう傾向にあります。
せっかく書いた小論文でも、相手に伝わらなければ点数になりません。
そうならないためにも、簡潔に説明するということはとても重要なのです。
E:Example(具体例)
理由をひとことで説明したら、ここから詳しい説明を加えていきましょう。
このとき、以下のような具体例を交えながら説明することで、一気に説得力が増します。
- 公的機関のデータ
- 大手企業の調査結果
- 新聞記事やニュース
- 自分自身の実体験
ここで気をつけて欲しいのが、情報を整理してから書くということです。
せっかくの具体例も、よくばって書いてしまうと、ごちゃごちゃした文章になってしまいます。
伝わりやすい文章にするための具体例なのに、逆効果になってしまっては意味がないですよね。
800字~1000字の小論文は具体例を2つ、1500字の場合は3つを目安に書けるようになると、分かりやすい小論文になりますよ。
P:Point(要点2)
説明を終えたら、さいごに改めて結論を書きましょう。
ここで重要なのは、はじめのPointと同じ内容を書くということです。
もしここで違うことを書いてしまうと、文章のつじつまが合わなくなってしまいます。
そうなると、意味が通じない文章になってしまい、ほぼ確実に減点されてしまうでしょう。
同じことを書いてもいいの?と不安になってしまう人もいますが、ここは必ず同じ内容を書いてください。
2つのPointの内容がズレていないか、必ず見直すようにしましょう。
Pointの内容が同じであれば、使う言葉を変えても問題ありません。
PREP法を使った例文をみてみよう
では、実際にPREP法を使って書いた小論文を見てみましょう。
P:私は、成年年齢が18歳へ引き下げられたことに賛成だ。
R:なぜなら、若者の積極的な社会参加を促すきっかけになるからである。
E:日本の場合、18歳の多くはまだ高校生だ。そのため、社会経験が不足している、経済的に自立していないなど、成年と呼ぶにはまだ早いという意見もあるだろう。しかし、成年を迎えて自由と責任を負う立場になるからこそ、自覚が芽生えるのではないだろうか。
法務省が説明しているように、若者の自己決定権を尊重することは、積極的な社会参加を促すことに繋がると考えられる。少子高齢化が進んでいる日本だからこそ、若者の社会参加を早めることには大きな意味があるのだ。また、世界的に見ても成年年齢を18歳と定めることが主流となっており、これはごく自然な流れだと言える。
P:以上のことから、私は成年年齢が18歳へ引き下げられたことに賛成する
小論文のほかにも活用できる
実際に例文を見てみると、自分にも書けそうな気がしてきませんか?
このPREP法をつかえば「何を言っているのか分からない」という問題をかんたんに解決できます。
そしてこのテンプレートは、小論文だけでなく、さまざまな場面で活用することができるんです。
<大学入試の例>
- 小論文
- 面接
- 記述問題
<その他の例>
- プレゼン
- SNS
- ブログ
- ビジネスシーン
PREP法は、ものごとを論理的に説明したり、情報を分かりやすく伝えたりするのに最適です。
この機会に身につけておけば、大学卒業後もずっと役立つスキルになりますよ。
PREP法の使い方まとめ
「PREP法の使い方」について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。
この方法を使えば、誰でもかんたんに伝わりやすい文章を書けるようになります。
PREP法をマスターして、面接や論述問題にもスラスラ答えられるようにしましょう。
ちなみに、序論・本論・結論の三部構成と同じ考え方なので、使いやすい方を選べばOKです。
Point(要点1):結論を明確にする
Reason(理由):理由をひとことで説明する
Example(具体例):理由を具体的に説明する
Point(要点2):同じ結論でまとめる
小論文は、とにかく何度も書くことが上達へのいちばんの近道です。
この記事を参考にして、繰り返し対策してみてくださいね。
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