小論文のテクニック

【入試小論文】レベルアップのポイントは“問題提起”の書き方にあり!

【入試小論文】レベルアップのポイントは“問題提起”の書き方にあり!
じんまる
こんな高校生におすすめです!
  • 小論文の書き出しに苦戦する
  • 問題の趣旨を理解するのが苦手
  • 問題提起が上手く書けない

この記事では、「問題提起の書き方」についてなるべく分かりやすく説明します。

ムダな減点を防ぐためにも、この記事で一緒に勉強していきましょう。

小論文は問題提起からはじめよう

ショウ
ショウ

問題提起が大事だと聞きますが、書き方がよくわかりません。

ロン
ロン

問題提起の書き方にもコツはあるんでしょうか?

じんまる先生
じんまる先生

この記事を読んで「問題提起の書き方」を身に付けると、小論文がスラスラ書けるようになりますよ。

問題提起とは?

小論文対策をしていると「問題提起」という言葉をよく耳にすると思います。

どんな風に問題提起を書けばいいのか、あなたは説明できますか?

じんまる先生
じんまる先生

問題提起をひとことで言うと、以下のようになります。

出題されたテーマや課題に対して問いを投げかけること

つまり、問題提起をするためには、設問の内容をしっかり理解しなくてはいけません。

問題の趣旨を誤解していると論点がズレてしまい、結果的に見当違いな文章になってしまいます。

入試本番でそんな解答を書いてしまうと、せっかく書いた小論文が台無しになってしまうんです。

合格できる小論文を書くためには、設問の内容を理解してきちんと問題提起することが重要だといえます。

問題提起が必要な理由

では、なぜ問題提起が重要なのでしょうか。

まずは、小論文とはどんな文章なのか、簡単におさらいしておきましょう。

じんまる先生
じんまる先生

ショウくん、小論文はどんな文章か説明できますか?

ショウ
ショウ

自分の考えを論理的に表現して、読み手に納得してもらう文章です。

ショウくんの言うとおり、自分の意見を分かりやすく説明したうえで、読み手を納得させなくてはいけません。

誰が読んでも「なるほど、そうだよね」と思ってもらえるような、論理的な文章を書く必要があるんですね。

そして、そのために必要なのが問題提起なんです。

小論文のテーマが明確になる

小論文を書くうえで問題提起が欠かせない理由は、テーマが明確になるからです。

何について書かれているのか分からない文章は、なかなか頭に入ってこないですよね。

「なんの話をしているの?」「結局何が言いたいの?」

そんなことを考えながら読み進めるのは、あまりいい気持ちがしないと思います。

ですから、まず小論文の冒頭で問題提起をして、テーマをはっきりさせておくことが重要なのです。

じんまる先生
じんまる先生

「これから〇〇について話します!」という宣言ですね。

そうすることで、スタートからゴールまでの道筋が明確になり、スムーズに読み進められます。

特に初めて目にする文章の場合、「〇〇について書かれているんだな」と分かる方が読みやすいのは当然ですよね。

また入試本番では、採点する人も膨大な量の答案に目を通すことになります。

そういった意味でも、スムーズに読める文章の方が印象がいいと思いませんか?

小論文のレベルを上げるためにも、小論文の冒頭、つまり序章でしっかり問題提起をしておきましょう。

いい問題提起とは?

ここまでの内容で、問題提起の重要性が分かったと思います。

では、“いい問題提起”をするにはどうすればいいのでしょうか。

そのポイントは2つあります。

1)自分の立場を分かりやすく

2)問題提起と結論をセットで書く

じんまる先生
じんまる先生

それでは、順番に説明していきましょう。

1)自分の立場を分かりやすく

ひとつめのポイントは、自分の立場を分かりやすくすることです。

どの立場から見た意見なのか明確になっていると、読み手も同じ目線で読み進められます。

そのため、言いたいことや自分の主張が伝わりやすいというメリットがあるんです。

また、賛成なら賛成、反対なら反対、というように、どちらかの立場に寄せた方が書きやすくなります。

じんまる先生
じんまる先生

「Yes、No」「賛成、反対」など、自分の立場を明確にできるといいですね。

また、この場合は賛成だけど、こっちの場合は反対・・・

というような曖昧な意見にならずに済むので、減点される可能性も低くなり一石二鳥。

自分の立場を明確にするためにも、問題提起を上手に活用しましょう。

2)問題提起と結論をセットで書く

ふたつめのポイントは、問題提起と結論をセットで書くことです。

じんまる先生
じんまる先生

以下のようなイメージですね。

〇〇という問題に賛成する。なぜなら~だからだ。

このように、問題提起に対して自分なりの結論もセットで書いておきましょう。

ショウ
ショウ

設問の内容をそのまま問題提起にしてもいいんですか?

じんまる先生
じんまる先生

はい。むしろそのまま書いてしまいましょう!

特にテーマ型小論文の場合は、設問のなかですでに問題提起されていることが多いです。

同じ内容になるからと言って避けてしまうと、筋の通らない文章になってしまいますよね。

設問の中に隠れている問いをきちんと拾って、それに対する自分の意見をしっかり書くように心掛けましょう。

テーマがはっきりしないときは?

しかし、なかにはテーマがはっきり書かれていない問題もありますよね。

たとえば課題文型の場合、文章のなかで筆者が問題提起をしていることがあります。

そんなときは、そのポイントを探すことから始めましょう。

ポイントが見つかったら、それに対する自分の意見を書いていけばOKです。

また、資料読み取り型の場合、表やグラフの中にヒントが隠されています。

特徴的な部分に注目して、そこから何が言えるのか、どんなところが問題なのか、自分なりに考察してみましょう。

あとは同じ流れで、その問題に対する自分の意見を書いていけば、スムーズに書き進められます。

小論文の型に沿って書こう

序論で問題提起ができたら、あとは小論文の型に沿って書くだけです。

じんまる先生
じんまる先生

小論文の基本となる「3部構成の書き方」は覚えていますか?

ロン
ロン

序論・本論・結論の3つに分けて書いたらいいんですよね!

ロンさんの言うとおり、小論文は「序論・本論・結論」の順に書いて行けば完成します。

序論は問題提起さえできれば問題ないので、あとは基本の型に沿って書き進めていけば問題ありません。

本論で根拠を説明して、結論でまとめるという流れですね。

「小論文の3部構成が不安」「3部構成の復習がしたい」という人は、以下の記事で一緒に勉強しましょう。

この記事をチェック!
【解答例あり】小論文の超基本!「3部構成」の書き方を徹底解説
【解答例あり】小論文の超基本!「3部構成」の書き方を徹底解説

実際に問題提起をしてみよう

では最後に、問題提起の練習をしましょう。

今回は10個のテーマを用意しました。

それぞれの例題について、2つのポイントに気をつけながら挑戦してみてください。

<問題提起のポイント>

  • どんなところが問題なのか
  • その問題についてあなたはどう考えるか

<問題提起の練習問題>

  1. 少子高齢化問題
  2. 高齢者の自動車運転
  3. 待機児童
  4. レジ袋の有料化
  5. 成年年齢の引き下げ
  6. 裁判員制度
  7. 消費税の増税
  8. 異文化理解
  9. 移民問題
  10. 部活動の地域移行

問題提起の書き方まとめ

「問題提起の書き方」について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。

問題提起ができるようになると、小論文のレベルが一気に上がります。

より高い点数を目指して、“いい問題提起”の書き方をマスターしていきましょう。

問題提起の書き方まとめ
  • 自分の立場を明確にする
  • 問題提起と結論をセットで書く
  • 課題文型や資料読み取り型でもやり方は同じ

小論文は、とにかく何度も書くことが上達へのいちばんの近道です。

この記事を参考にして、繰り返し対策してみてくださいね。

何度も見返すことができるように、ブックマークをおすすめします!


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じんまる
じんまる
小論文の先生
Profile
沖縄県在住の現役塾講師┃小論文・志望理由書・面接の対策/総合型選抜・推薦入試専門┃個別指導対応┃大歓迎→偏差値50台以下/勉強が苦手/文章が書けない/部活一筋の高校生┃志望校合格に向けて一緒に勉強しましょう!≪指導実績≫総合推薦入試合格率100%(2022年度・2023年度)
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