【総合型選抜】小論文の評価ポイントとは?点数アップのコツを教えます!
- 総合型選抜で小論文が必要になった
- 小論文対策に行き詰っている
- どんなテーマが出るのか知りたい
この記事では、「総合型選抜の小論文対策」についてなるべく分かりやすく説明します。
総合型選抜の小論文で高得点を取りたい人は、この記事で一緒に勉強していきましょう。
小論文をマスターして総合型で合格しよう
総合型選抜ってなんですか?
入試科目に小論文があるので対策方法を教えてください。
この記事で「総合型選抜の小論文対策」について理解すれば、志望校合格が近づきますよ。
総合型選抜とは?
まずは、総合型選抜についてカンタンに説明しておきましょう。
ロンさん、アドミッションポリシーという言葉を聞いたことありますか?
はい!大学側が求める学生像をまとめたものですよね。
総合型選抜では、このアドミッションポリシーをもとに、一人ひとりの個性や能力を多角的に評価します。
つまり、大学側が求める学生をじっくり探すための入試なんです。
総合型選抜の志願者・入学者は、ここ数年で増加傾向にあります。
一般選抜の志願者が減少していることと比較しても、今後ますます総合型選抜が注目されていきそうですね。
また総合型選抜は、入試の時期が早いのも大きな特徴です。
どの大学も、出願開始は9月1日以降、合格発表日は11月1日以降と決められていて、早ければ年内に合格が決まります。
この記事を読んでいる人のなかにも、入試本番まで時間がないという受験生がいるかもしれませんね。
入試が直前に迫っている人は、以下の記事を参考に対策を進めてください。
学校推薦型選抜とのちがい
総合型選抜と混同されやすい入試方法に、学校推薦型選抜があります。
学校推薦型選抜とのちがいのひとつに、学校長からの推薦が必要なことがあげられます。
学業成績や高校での活動実績をもとに高校内での審査があるのが一般的で、それを通過しないと出願できません。
それに対して総合型選抜は、大学で学びたいという意欲や将来の目標を重視するため、出願条件を満たしていればだれでも受験できます。
つまり総合型選抜で合格するには、「あなたがその大学で何を学び、どう将来に活かしていきたいのか」をしっかり語れるかどうかが重要です。
なぜ小論文が出題されるのか?
ではなぜ、総合型選抜で小論文が出題されるのでしょうか。
総合型選抜では、学力だけでなく、受験生の人柄や倫理観、社会への関心などが重視されます。
単なる知識の詰め込みではなく、社会で活躍できる人材を育成したいという大学側の意図が反映されているわけですね。
複雑な社会問題や倫理的な課題に対して、自分の意見を論理的に構築し、他者を説得する。
そんな小論文を書かせることで、受験生の力を総合的に判断できるので、入試科目として採用されているんです。
小論文の評価ポイント4つ
小論文の試験では、理解力や表現力、問題解決能力など、一般的な教科試験では測れない力が試されます。
おもな評価ポイントをまとめましたので、ぜひ参考にしてください。
理解力
まず、理解力です。
設問や課題文、資料の内容を正確に把握できているかを評価されます。
つまり、出された問題にきちんと答えられているかということです。
小論文対策をしていると、問題を最後までしっかり読まずに書き始めて、まったく違う解答を書いてしまう高校生がいます。
入試本番でそんなミスをしてしまうと、当然ながら全体の評価が大きく下がってしまうので、心当たりのある人は普段から問題文をていねいに読むことを心掛けましょう。
構成力
次に、構成力です。
論理的な展開になっているか、構成や段落分けが適切かどうかなど、きちんとした文章がかけているか評価されます。
小論文の基本である、序論・本論・結論の三部構成を守っていれば、ここで大幅に減点されることはありません。
小論文の基本構成に不安がある人は、以下の記事を参考にしてください。
発想力
また、発想力も重要なポイントです。
小論文では、自分の意見を論理的に展開して、読み手を納得させなくてはいけません。
そのためには、まず自分なりの答えを提示する必要がありますね。
そして、具体的な根拠や事例を挙げながら書き進めていくので、何のアイデアも思い浮かばなければお手上げ状態になってしまいます。
説得力のある文章を書くためには、柔軟な発想力が欠かせないということです。
表現力
最後に、表現力です。
小論文では、体言止めや倒置法などのテクニックは一切不要です。
では、ここでいう表現力が何を指すのかというと、分かりやすい表現や正しい日本語が使えているかということです。
誤字脱字や不適切な表現がないのはもちろん、接続詞や段落構成にも要注意。
文章全体の流れがスムーズになるような、適切な言葉選びができているかがポイントです。
小論文の出題パターン
小論文の問題は、志望校や学部によって内容がまったく違いますが、ほとんどの大学は以下3つのタイプから出題されます。
- テーマ型
- 課題文型
- 資料読み取り型
与えられたテーマについて自分の意見や考えを書く問題
課題文の内容をもとに自分の意見や考えを書く問題
グラフや表などの資料を分析して自分の意見や考えを書く問題
過去問を取り寄せたり、オープンキャンパスに行ったりしながら、自分の志望校はどんな型なのか確認しておきましょう。
それぞれの型については以下の記事で解説していますので、ぜひ参考にしてください。
学部別の出題テーマ予想
ここからは、学部別の出題テーマについて考えてみましょう。
とはいえ、小論文は学科試験と違い、出題範囲が明確に定まっていません。
この問題さえやっておけば大丈夫!というわけにいかず、どんな問題が出るのかぴったり的中させるのは至難の業。
そのため、学部に関連したテーマやニュースを普段からチェックしておく、重要単語を押さえておくなど、幅広い対策が必要です。
以下に学部別のテーマ予想をまとめましたので、対策の参考にしてください。
教育学部
AIやブラック部活動、ICTの導入、STEAM教育、情報モラルの教育、外国籍児童の受け入れなど、現代の教育現場で直面する課題がテーマとして取り上げられます。
法学部
法律の解釈や適用に関する問題、社会正義と法の役割など、法学の基本的な理解と社会問題への洞察力が求められます。
経済・経営学部
経済政策、企業の社会的責任、グローバル経済の課題など、経済の基本的な知識と現代の経済問題への理解が必要です。
理学部
科学技術の進展とその社会的影響、環境問題など、科学技術の基礎知識とその応用についての理解が求められます。
看護・福祉学部
高齢者ケアや福祉政策の課題など、福祉の基本的な知識と社会問題への理解が求められます。
農林・水産学部
食料安全保障や持続可能な農業など、農業の基礎知識と環境問題への理解が必要です。
体育学部
スポーツの社会的影響や健康増進など、スポーツの基本的な知識とその社会的意義についての理解が必要です。
ネタ集めは新聞がいちばん
先ほどもお伝えした通り、小論文では明確な出題範囲が決まっていません。
そのため、小論文で少しでも高い点数を取るためには、幅広い情報をおさえておく必要があります。
情報収集のためにネットニュースを活用している受験生も多いと思いますが、それだけでは情報に偏りが出てしまいます。
なぜなら、知らず知らずのうちに情報を選んでいるから。
では、それを防ぐためにはどうすればいいか。
そこでおすすめなのは、新聞を読むことです。
なんだ新聞か…と思った人もいますよね。
「大学受験の対策に新聞を読むと良い」というのは、聞いたことがある人も多いと思います。
しかしその一方で、
「どの新聞を読めば良いのか分からない…」
「内容や文章が難しくて挫折してしまった…」
という高校生も多いのが現状です。
そんな高校生にこそ読んで欲しいのが、読売中高生新聞です。
最新のニュースや注目のトピックが分かりやすくまとめられているので、最新情報を効率よくチェックできます。
毎週1回の発行なので、無理なく読み続けられるのもいいですね。
試し読みもできるので、総合型選抜の小論文で高得点を取りたい人はぜひチェックしてください。
読売中高生新聞については、以下の記事で詳しく説明しています。
練習問題や過去問も忘れずに
情報収集と同じくらい重要なのが、練習問題や過去問を解くことです。
志望学部の類似テーマの問題を繰り返し解いたり、過去問に挑戦したり、時間の許す限り多くの問題に触れておきましょう。
過去問は各大学のWebページで公開されていることもありますが、別途請求が必要な場合もあります。
取り寄せまでに時間がかかることもあるので、早めに準備しておきましょう。
このブログの公式noteでは、小論文の練習問題や模範解答を公開しています。
総合型選抜の小論文で高得点を取りたい人は、ぜひチェックしてください。
総合型選抜の小論文対策まとめ
「総合型選抜の小論文対策」について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。
総合型選抜は、受験生の特性を多角的に評価する受験方法なので、英語や数学など苦手科目があっても問題ありません。
小論文の書き方をマスターして、総合型選抜での合格を目指しましょう。
総合型選抜は、一人ひとりの個性や能力を多角的に評価する入試。
小論文のネタ集めは新聞が最適。
<小論文の評価ポイント>
- 理解力:問題や資料の内容を正確に捉えているか
- 構成力:読みやすい構成になっているか
- 発想力:自分の意見や考えが書けているか
- 表現力:正しい文章を書けているか
小論文は、とにかく何度も書くことが上達へのいちばんの近道です。
この記事を参考にして、繰り返し対策してみてくださいね。
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